ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した2023年世界全体の金需要は4448.4トン。前年比-250.7トン(-5.3%)で2年ぶりの低水準。直近10年間では2番めの高水準。
宝飾品需要は2168.0トンで前年比-27.3トン(-1.2%)。工業用需要は297.8トン。前年比-10.9トン(-3.3%)。公的機関と各国中央銀行の増減量は+1037.4トンで14年連続の買い越し。55年ぶり高水準となった前年からは-44.5トン(-9.9%)。投資需要は945.1トン、前年比-167.9トン(-16.9%)。バーやコインなど現物投資需要は1189.5トンで前年比-33.0トン(-2.8%)で2年ぶり低水準。ETF関連は-244.4トンで3年連続の売り越し。 2023年の目的別需要のシェアは、宝飾品48.7%、工業6.7%、投資21.2%、公的機関23.3%。
供給面では、鉱山産出量が3644.4トンで前年比+19.6トン(+0.5%)、リサイクルが1237.3トンで前年比+97.2トン(+8.5%)。在庫調整を含む総供給量は4898.8トンで前年比+146.9トン(+3.1%)、2010年以降では最大。
世界の金需要推移(括弧内は前年比)
2023年:4448.4トン(-5.3%)
2022年:4699.0トン(+17.4%)
2021年:4002.2トン(+8.9%)
2020年:3676.5トン(-15.6%)
2019年:4358.1トン(-1.9%)
2018年:4442.0トン(+3.7%)
2017年:4283.6トン(-1.6%)
2016年:4352.8トン(-0.1%)
2015年:4357.8トン(-0.9%)
2014年:4398.6トン(-2.7%)
最終更新日:2024/2/5