更新日：2012年8月20日(月)
夏休み明けの欧州首脳陣は、南欧諸国の国債買い入れや金利引き下げ、追加緩和、ギリシャの緊縮条件交渉など、９月に向けて動きが活発化してきました。
そんななか、イタリア３位の大手銀行、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ（ＭＰＳ）への政府出資の可能性が取り沙汰されています。
モンテ・パスキ銀行はイタリア国債への投資も多く、今月上旬にはＳ＆Ｐによりジャンク級の１段階上のBBB-へと格下げされていました。この時にはイタリア国内15の銀行が格下げされ、イタリア経済と銀行のクレジットリスクの高まりが指摘されています。
モンテ・パスキ銀行は第2四半期に10億ユーロを上回る損失を計上し、2012年通期でも赤字見通しと言われます。
通期で赤字となった場合、イタリア政府が引き受けた同行の債券34億ユーロの金利相当分を、モンテ・パスキ銀行は財務省に株式で支払う必要があるとのこと。
イタリアの銀行は、損失が大きくなれば自動的に国有化への道を突き進むことになるようです。
週明けの国内、金価格はドル円の上昇にサポートされて7月初旬以来となる4,300円台到達。当面の上値目標は4,300円台半ば。サポートラインは4,100円。
急上昇が続くプラチナは3,900円付近のターゲットをいきなりクリア。常識的にはいったん調整が入るべきですが、NYプラチナの上昇余地と堅調なドル円に支えられて上昇圧力はまだまだ高そうです。
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2012年8月20日(月)時点の相場
国内金：4,301 円 8/20(月) ▲14(0.33％)
国内プラチナ：3,933 円 8/20(月) ▲85(2.21％)
NY金：1,619.4 ﾄﾞﾙ 8/17(金) ▲0.2(0.01％)
NYプラチナ：1,473.1 ﾄﾞﾙ 8/17(金) ▲37.9(2.64％)
ドル円：79.56 円 8/17(金) ▲0.22(0.27％)