更新日:2012年10月30日(火)
前回に引き続き、日銀・金融政策決定会合へ出席する前原経済財政相の「物価上昇率目標が達成できていないなか、強力な金融緩和を求める」との発言にも後押しされ、朝からドル買い円売りの流れがジリジリと進んでいます。
かなり織り込み済となっているはずの追加緩和に対する期待が改めて高まっている様子です。
規定路線の買入基金10兆円程度の増額では失望売りは免れない状況。これまでもそれなりの緩和策を実施してきた日銀に求められるのは市場へのインパクト。伝統的に地道な対策を地味に表現するこれまでのやり方では市場は納得できません。
かなりハードルも上がった今、欧米に追随する形で、物価上昇率目標達成までの無期限緩和をアピールして欲しいところです。
市場センチメントの向上には「なんちゃって緩和」も必要です。
ハリケーンの影響で薄商いのNY市場、金相場は小幅に続落。レンジ下限の1,700ドル台近辺での小動きが1週間程続いています。量的緩和はインフレ連想で金には買い圧力、円安によりドル高が進めば金には売り要因にも。
プラチナは続落。下落の勢いがなかなか止まらない状況で1,529ドルに位置する90日移動平均線まであとわずか。これを下抜けると8月末安値の1,503ドル近辺までの下落も視野に。
国内、金は小幅続落で4,550円付近の新たなサポートラインとの攻防。
プラチナも続落、売り圧力の増大も続き、下値を切り下げる展開。きっかけ次第で4,000円割れの可能性も。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート10/30
2012年10月30日(火)時点の相場
国内金:4,557 円 10/30(火) ▼6(0.13%)
国内プラチナ:4,126 円 10/30(火) ▼20(0.48%)
NY金:1,708.7 ドル 10/29(月) ▼3.2(0.19%)
NYプラチナ:1,533.9 ドル 10/29(月) ▼12.1(0.78%)
ドル円:79.80 円 10/29(月) ▲0.21(0.26%)
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