更新日:2013年1月24日(木)
国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通しの改訂版によると、2013年の成長率見通しは前回、昨年10月発表分の3.6%から3.5%へと下方修正。
ラガルド専務理事は、世界経済の回復は依然ぜい弱で、不透明感も高いとの見方を示し、不透明感払しょくに向け、財政当局者に改革機運を維持するよう求めました。2013年は「今後の動向を大きく左右する正念場の年」とも述べたそうです。
内訳を見ると、2013年見通しでは米国が2.1%から2.0%へ、ユーロ圏が0.1%から-0.2%へ、と下方修正となったのに対し、日本は1.2%、中国は8.2%と変わらず、となっています。中国は2010年の10%には及ばないものの、しっかりとした回復状況を見せ始めているようです。今朝発表された中国のHSBC製造業PMIでも好調さが表れているようです。
なお、2014年の見通しでは、米国が2.9%から3.0%へ、ユーロ圏が0.9%から1.0%へと上方修正で成長率改善が見込まれます。中国は8.5%で変わらず、日本は1.1%から0.7%へと下方修正。
やはり来年からの無期限緩和では遅すぎる、ということでしょうか。
アベノミクスの成長戦略にとっても、2013年は正念場の年となりそうです。
NY市場、金は小幅安。材料難からか1,700ドル手前での足踏み状態が続きます。流れは上方向でターゲットの1,760ドルも変わらず。サポートライン1,660ドル。
プラチナも金に同調するように1,700ドル手前で小幅反落。1,670ドルから1,700ドルまでのレンジ形成中。上昇エネルギー蓄積中のようにも見えますが。
ドル円は3日続落ながらも下げ渋る展開。下値サポートライン88.30円が効いているようすが、流れは円高方向。
※参考:金プラチナ価格1/23 NY市場終値とチャート
国内金価格はドル円と同じ3日続落で上昇圧力にもやや翳りが。レジスタンス5,060円、サポート4,820円。
プラチナも反落で金とともに1週間ぶりの5,000円割れ。1月8日の4,555円から18日の5,067円まで10日間で512円もの急上昇となった後だけに、少なくとも4,900円台半ば、もしくは4,900円割れ程度までの調整があってもおかしくない状況。
※参考:国内金プラチナ価格とチャート1/24
2013年1月24日(木)時点の相場
国内金:4,976 円 1/24(木) ▼37(0.74%)
国内プラチナ:4,996 円 1/24(木) ▼42(0.83%)
NY金:1,686.7 ドル 1/23(水) ▼6.5(0.38%)
NYプラチナ:1,691.8 ドル 1/23(水) ▼6.7(0.39%)
ドル円:88.60 円 1/23(水) ▼0.10(0.11%)
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