更新日:2013年2月27日(水)
米FRBのバーナンキ議長による金融政策報告では、金融緩和と資産買い入れの正当性を主張し、その効果は潜在的なリスクやコストを上回る、という認識が示されました。緩和策の早期縮小・停止をめぐる懸念を否定する形となったことは、米株や金価格の押し上げにつながったようです。
FRBによる資産買い入れや緩和策が、住宅市場の回復に寄与していることも示しています。
実際に、昨日S&Pが発表したケース・シラー住宅価格指数では、前年比+6.84%となり、2006年7月以来の伸び率となっています。住宅価格の上昇は今後も続くものと見られます。
その反面、長引く失業問題が米国経済に及ぼす悪影響にも懸念を示し、インフレ抑制管理を徹底しつつ、暗に緩和策は当面終わらないことを示した形です。
NY市場、金の続伸は3週間ぶり。1.82%の大幅上昇で1週間ぶりの1,600ドル台に。バーナンキ議長の量的緩和擁護発言に大きく反応し、下落バイアスも幾分緩和された様子。しかし、これで流れが変化するまでは至らない状況で、最大下落メド1,500ドル割れへの警戒感は継続。
プラチナはわずかに反落で90日移動平均と同じ1,616.5ドルに収束。過熱感はほぼニュートラルに近い状態で新たな展開に向けてのきっかけ待ち。上下の節目は1,700ドル~1,600ドル。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/26終値とチャート
国内、金価格は0.7%の反発。売られ過ぎからの反発も過熱感はまだまだ未解消。それでも下値ターゲット4,820円もまだまだ意識される展開。
プラチナは5営業日ぶりの小反発。90日移動平均は4,642円。乖離率がまだ8.1%もあるのがやや気になるところ。
※参考:金プラチナ国内価格2/27とチャート
2013年2月27日(水)時点の相場
国内金:4,972 円 2/27(水) ▲33(0.67%)
国内プラチナ:5,019 円 2/27(水) ▲18(0.36%)
NY金:1,615.5 ドル 2/26(火) ▲28.9(1.82%)
NYプラチナ:1,616.5 ドル 2/26(火) ▼4.2(0.26%)
ドル円:91.97 円 2/26(火) ▲0.17(0.18%)
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