更新日:2013年4月20日(土)
「脱デフレ目的」とG20声明に明記されたことで、日本の異次元緩和策が世界的に認知された形です。日本批判を回避し、予想通りのほぼ無風通過となったことは、暗黙の円安容認。為替レートに関する、表立った言動を関係者が慎むことを条件に、円安は認めますよ。そんな解釈もできそうです。
もちろん、デフレを脱却するための第一手段として、円高を是正する必要がある、ということですが、そもそも、初期段階のアベノミクスでは、「デフレ脱却・円高是正が最優先課題」と高らかに宣言し、まるで脱デフレと円安が2大目標かのようにクローズアップされていました。政府関係者による為替レートの適正水準や希望的発言が相次いだ為に新興国や欧州からのバッシングを受け、「思ってても言うな」というお咎めを受けてトーンダウンしたような経緯があります。
市場はG20通過を先読みし、円安の流れが再開しています。生命保険協会会長の「絶対的な金利水準が非常に低い中で国債は買えない、外債を買い増す」主旨の発言も、国内機関投資家からの円売り活発化への思惑を高めています。
ボストン爆弾事件の犯人も拘束されてリスク回避の流れも一服、週明けから1ドル100円再トライへ。
NY市場、金は一時1,420ドル台まで上昇して失速、小幅な上昇にとどまり1,400ドルを超えられず。実需の買いが戻り売りに押さえられる構図でこの近辺に厚めの壁が形成されつつある様子。1,360ドルの下限との間でしばしレンジ相場継続か。
週間ベースでは4週続落となり、105.8ドル、7.05%の下落。
プラチナは3日続落で、15日終値をわずかに下回る1,420ドルのレンジ下限。レンジ上限の1,450ドル付近まで上昇して下落する厳しい流れ。耐え切れないようなら1,400ドルの大台割れへともうひと押しの可能性も。
6週続落となったこの週は、72ドル、4.81%の下落。
ドル円は4日続伸で100円トライ再開。96円70銭-99円80銭台のレンジ上限付近まで急上昇。
週間では1円20銭、1.22%の上昇で3週続伸。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/19終値とチャート
2013年4月20日(土)時点の相場
国内金:4,593 円 4/19(金) ▲72(1.59%)
国内プラチナ:4,712 円 4/19(金) ▲40(0.86%)
NY金:1,395.6 ドル 4/19(金) ▲3.1(0.22%)
NYプラチナ:1,423.9 ドル 4/19(金) ▼5.1(0.36%)
ドル円:99.59 円 4/19(金) ▲1.44(1.47%)
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