更新日:2013年4月19日(金)
ワシントンでG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されています。日本からは、国際デビューとなる日銀・黒田総裁と、アルカポネ・スタイルで周囲を圧倒し、今や国際舞台で頼もしくも見える麻生財務相が参加中。今回は、前回2月のモスクワでの共同声明、「通貨の競争的な切り下げを回避」を再確認するものと見られます。
前回2月の時には、事前に通貨安競争を巡り日本への牽制発言も相次ぎ、G20前にG7共同声明を発表するなど、緊張感も伴いましたが、今回は比較的静かな状況で、波乱は回避されそうです。ただし前回からさらに円安が進行している現状に、水面下では新興国の円批判懸念もくすぶる状況、警戒感が為替の値動きを押さえているようにも見えます。
無事終了することで暗黙の承認、となり再び円安加速への可能性も出てきそうです。
しかし、テクニカル的には下げ三法。15日の大幅下落分をその後の3日間で取り戻せなかったことで、反落の可能性が高まることを示唆しています。
近くて遠い100円を目指してチャレンジ再開か、その距離をさらに遠くしてしまうのか、この週末にまた、動きがありそうです。
NY市場、金は0.7%の反発。一時1,330ドル台まで下げる場面もあり、下値不安はまだ燻る状態。上値は1,400ドル台を試してまた反落。下ヒゲの長い陽線引けとなったものの1,400ドルは上値抵抗線。下値1,360ドルとの間で揉み合い傾向が続きそうな状況。
プラチナは続落で、下限1,420ドルに再接近、上限1,450ドルとのレンジ内推移が継続。安値では1,400ドル台まで下落しており、下値警戒感が高まる状況。
金もプラチナも15日終値が当面の底値となる可能性もあるが、銀が既に15日終値を下回っているのが気になるところ。
ドル円は下値96円70銭、上値99円80銭台のレンジ継続。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場4/18終値とチャート
国内、金は3日続伸。下値サポートは4,320円、上方向はメドとして急落分の38.2%戻しとなる4,650円辺り。
この3日間合計で268円、6.2%の上昇となったものの、週間では604円、11.62%の下落。
プラチナはやや乱高下気味に0.9%反発。下値4,670円と上値4,750円とで小さなレンジを形成。次週、戻りか反落か、どちらか一方向へ加速の可能性。
急落後の3日間合計では228円、5.1%の上昇、週間ベースでは395円、7.73%の下落。
※参考:金プラチナ国内価格4/19とチャート
2013年4月19日(金)時点の相場
国内金:4,593 円 4/19(金) ▲72(1.59%)
国内プラチナ:4,712 円 4/19(金) ▲40(0.86%)
NY金:1,392.5 ドル 4/18(木) ▲9.8(0.71%)
NYプラチナ:1,429.0 ドル 4/18(木) ▼6.4(0.45%)
ドル円:98.15 円 4/18(木) ▲0.03(0.03%)
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