更新日:2013年5月17日(金)
1週間前、NY金価格の短期下落メドとして1,360ドル付近を予想しましたが、徐々に現実へと近づいています。少しだけ長めに見れば、2番底をつけに行ってそこで当面の大底。反転に向かう?というシナリオも想定していましたが、WGCの四半期レポートでも今年1-3月期の需要が前年同期比13%減という結果が判明し、前後するように厳しめの市場予想も出始めています。
クレディ・スイスからは、今後1年間で1,100ドルとの予想が飛び出しています。
このクレディ・スイス、今年2月には金の上昇サイクルの終了を明言し、4月末には向こう3ヶ月間の見通しを1,600ドルから1,300ドルへと下方修正していました。相場の流れに沿った順張り予想のようです。
先週、今年の見通しを1,533ドルとしたドイツ銀行とは随分かけ離れています。
株高進行、リスク選好の流れがとまらないなか、金価格がすぐに反転するような予想もなかなかしにくい状況ではありますが、1,360ドルまで下げたとしたら、
1,100ドルまではあと260ドルの下落、1,533ドルまでは173ドル上昇。
昨年9月には1ヶ月間で86.3ドル上昇、今年4月には1ヶ月間で122.7ドル下落した金価格の変動率ならどちらも不可能な数字ではありません。
NY市場、金は6日続落で先月の暴落翌日、4月16日の水準。一時ほぼ目標付近到達となるる1,360ドル台後半まで下げて、長い下ヒゲを残して戻す展開。底入れの可能性もあるものの、まだ下げ足りない様子も。1,360ドルちょうど前後までしっかりと下げに行く可能性に要注意。
プラチナも小幅に続落。チャートの形状を見ると、金の場合は暴落直後に即反発へと向かい、揉み合いを経て再度下落へという流れに対してプラチナの場合は、急落後しばらく底値圏での揉み合いを経て反発、そして揉み合い状態が継続。下落圧力を十分吐き出し切っていなかった金が再度下落へと向かっているのに対し、プラチナは下落パワーを吐き出し終えて、その水準を切り上げた状態、と見ることもできそうです。上値目標1,580ドルは継続、サポートライン1,480ドル。
ドル円は102円半ばの上昇目標達成後の横這い状態。しかし102円台後半から101円台後半まで上下に振れる展開で上昇一服感からの売り圧力とまだまだ買いたい圧力との鬩ぎ合いが続きます。バランスが崩れて向かう先は?方向感が見いだせるまで様子見。サポートラインは99円から100円。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/16終値とチャート
国内、金は小幅反発も下落リスクを抱える状態。最大4,500円台前半が下値メド。レジスタンスは4,910円。
週間ベースでは144円、2.94%の反落。
プラチナはわずかに下落も流れは上方向。5,050円のサポートラインを割れない限り、確率は低いながらも最大5,250円辺りまでの上値余地も。
週間ではわずかに15円、0.29%の反落。
※参考:金プラチナ国内価格5/17とチャート
2013年5月17日(金)時点の相場
国内金:4,761 円 5/17(金) ▲10(0.21%)
国内プラチナ:5,077 円 5/17(金) ▼7(0.14%)
NY金:1,386.9 ドル 5/16(木) ▼9.3(0.67%)
NYプラチナ:1,485.6 ドル 5/16(木) ▼5.1(0.34%)
ドル円:102.20 円 5/16(木) ▼0.02(0.02%)
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