更新日:2013年6月18日(火)
英国、北アイルランドのロックアーンで開催されたG8サミットでは、アベノミクスは一定の評価を受け、世界経済の発展に寄与することが認知されつつあることを示した様子です。
しかし、昨年のユーロ危機が混迷を極めていた時期でも一貫して「緊縮財政」を主張し続けたドイツのメルケル首相はここでも異色の存在。積極的な金融緩和が通貨安競争や出口戦略の困難さによる副作用への懸念を表明。
労働コストの安い国の競争条件が不利になると近隣諸国への影響にも懸念。
そんなメルケル首相は、マイナス成長が続くユーロ圏にとっても目の上のたんこぶ状態。
円安が近隣諸国へ影響を及ぼすのと同様、ユーロ圏内では緩和推進派の近隣国の不満が財政緊縮を主張するドイツへ。
景気低迷が長引き、通貨ユーロがじわじわと上昇する今、ユーロ圏は第2の日本になるのではないかという懸念も一部ではあるようですが。
NY市場、金価格は0.3%の小幅反落。切り下がったレジスタンスライン1,390ドル台に上値を押さえられる日々が続き、下値トライの動きもなく小康状態。何かきっかけがあれば2週間ぶりの1,400ドルトライへと急伸の可能性も否定はできないものの、下値目標1,310ドル付近を目指して急落、というシナリオのほうがわずかに優勢か。
プラチナは0.87%反落。4月24日以来の1,430ドル台。売り圧力が徐々に高まる流れで、下落目標地点は1,360ドル近辺。レジスタンスラインは1,530ドル。
ドル円は5日ぶりの小反発もFOMC待ちの小康状態。円高圧力が高まるなか、13日の安値93円70銭台を下回ることなく、94円台での推移が続き、下げ止まりへの期待も高まるところ。円安方向への節目は98円80銭。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/17終値とチャート
国内、金価格はわずかに5日続落で4月16日の急落局面以来の4,400円割れ。売られ過ぎ状態進行中も下値余地は4,350円近辺。レジスタンスラインは4,590円。
プラチナも5日続落。年初、1月4日の4,548円に次ぐ安値となり、ここを抜けると4月16日の4,484円が意識される水準。NY市場が下落目標に到達するようなら、円安が進まない限り年初来安値更新となってしまう計算に。
※参考:金プラチナ国内価格6/18とチャート
2013年6月18日(火)時点の相場
国内金:4,397 円 6/18(火) ▼5(0.11%)
国内プラチナ:4,569 円 6/18(火) ▼13(0.28%)
NY金:1,383.1 ドル 6/17(月) ▼4.5(0.32%)
NYプラチナ:1,434.8 ドル 6/17(月) ▼12.6(0.87%)
ドル円:94.47 円 6/17(月) ▲0.28(0.30%)
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