更新日:2013年7月8日(月)
週明けの月曜午前中、101円50銭台まで円安が進んだドル円は一時101円00銭台まで反落し、日経平均も14,500手前の大幅高でスタートしたものの14,300円台へと大きく下げて一時前日比マイナス圏まで下げる展開となっています。中国の上海総合指数が前日比1%以上の大幅反落でスタートし、2%超へと下げ幅を拡大していることも大きく影響しているようです。
このところ連動性の高いドル円と日経平均、日経平均は以前から米株の影響を強く受け、最近では中国株の影響も大きく受けます。
週末の米雇用統計の上振れにより、
(1)QE3の早期縮小開始観測の高まりと、(2)米国の景気回復、が鮮明となりました。
為替市場では2つとも、ドル高要因。
株式市場では、NYダウは(1)の売り要因に対して(2)の好感による買いが上回った形で金曜日には約1%高となっていました。
日経平均の場合は、(1)は売り要因、(2)は買い材料。
新興国市場の場合、(1)は売り要因、(2)もやや売り材料。特に中国などのように自国景気低迷が加わることで強い売り要因となってしまいます。同様に新興国通貨安の流れの背景にもなっています。
米株上昇による日経平均上昇圧力と、中国株下落による日経平均下落圧力との鬩ぎ合いで、前者優勢でスタートした今朝の日経平均は後者優勢へと流れが変わってきたようです。
同様に週末から今朝の株式市場オープンまでにドル高要因で上昇したドル円は、日経平均の下落にともなって円高圧力が強まる展開となっています。
米国の経済指標が景気回復を示す結果となることは今後も予想され、シャドーバンキングなどの問題を抱える中国の低調ぶりもしばらく継続しそうです。
今後も「米国VS中国」に振り回される日本株とドル円、の構図は続きそうです。
週明けの国内金価格は1%下落して2営業日続落。上方向へのバイアスを強めつつ、4,280円のレジスタンス超えも見え始めたところで米雇用統計の予想以上のポジティブ・サプライズ。ドル円の上昇幅(1.17%)を上回るNY金価格の下落(-3.1%)により上値の重い展開。6月25日に節目の4,200円を割れて以降、約2週間このラインを回復できない状態が続きます。短期的にはまだ上方向への勢いが優勢ながら、4,200円が上値レジスタンスに。下方向の節目は3,970円台と3,850円までの下落リスクも一応残る状態。
プラチナは0.3%反発。短期上昇トレンドで4,610円のレジスタンス超えトライを窺う展開。トライ成功なら大幅上昇の可能性。サポートラインは今年安値の4,300円に、4,400円近辺と4,500円近辺も下げ止まり易い価格帯。
※参考:金プラチナ国内価格7/8とチャート
2013年7月8日(月)時点の相場
国内金:4,148 円 7/8(月) ▼40(0.96%)
国内プラチナ:4,528 円 7/8(月) ▲14(0.31%)
NY金:1,212.7 ドル 7/5(金) ▼39.2(3.13%)
NYプラチナ:1,326.4 ドル 7/5(金) ▼20.4(1.51%)
ドル円:101.20 円 7/5(金) ▲1.17(1.17%)
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