更新日:2013年7月26日(金)
次週、月末の30-31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、現状の月間850億ドルの資産買い入れ額を維持することが既定路線となっているようですが、フォワードガイダンスの改善、修正への検討の可能性が取り沙汰されています。
量的緩和策の計画と低金利の長期間維持を、より明確に市場へ伝える為、ということを米ウォールストリート・ジャーナルが伝えています。
別に今さら、という感じもしないではありませんが、あらためてドル売り材料となっています。
量的緩和策による資産買い入れの規模は今後の経済回復状況に応じて少しづつ縮小していく可能性が高いが、政策金利は当面今のまま。引き上げフェーズは当分先になる見込み、という、これまでバーナンキ議長が伝えようとしてきたことを、より詳細に、はっきりと、伝えようということのようです。
その裏には、ドル高・株高への牽制と、低インフレ率への懸念がありそうです。
これまでのドル高円安の流れを受ける日本の6月CPIが14ヶ月ぶりの上昇となったことで、デフレ脱却の兆し、と政府関係者が称えるのと同様、米国では行き過ぎたドル高により、物価がデフレ傾向となることに対してFRBは警戒感を示しているようです。
NY市場、金相場は3日ぶりとなる反発で0.7%上昇。1,300ドルのサポートライン付近まで下げて反発の流れの背景には、新規失業保険申請件数の若干の悪化とこれによるドル売りの流れも。当面の上値目標1,350ドル台を目指す展開継続。サポートラインは1,300ドル、1,270ドル。
プラチナは0.5%反落。この日も終値では金と逆行しているように見えるものの、NY朝方に安値をつけて買い戻される展開は金に連動。前日に上値目標1,470ドル手前となる1,460ドル台半ばまで上昇したことで一服感がでてしまう可能性も否定できないものの、金が買われればプラチナもターゲットへの再トライとなる可能性大。下方向の節目は1,410ドル。
ドル円は0.95%反落で99円台半ばまで切り上がっていたレンジ下限を下方向にわずかにブレイク。円高方向へと動き出す可能性が拡大。今朝は早朝のNYクローズ前に一時98円80銭台まで下げて99円台前半へと反発の動きもあり、今のところは下げ渋る展開とはなっているものの、流れは下向き。当面の円高方向への目安は97円台前半。上方向の節目は100円30銭。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/25終値とチャート
国内、金価格は0.1%続落。一方的に上昇してきたこの7月も月末に向けて調整の動き。次週、月末月初の重要指標をきっかけに新たな流れが始まる可能性も。上方向は4,480円、下方向は4,260円が節目。
この1週間は91円(2.1%)の上昇で4週続伸。
プラチナは0.7%の反落。ようやく調整が入った印象。強めの上昇トレンドは継続中で4,850円と4,710円が目先の節目。
週間ベースでは+21円(+0.44%)で金と同様4週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格7/26とチャート
2013年7月26日(金)時点の相場
国内金:4,427 円 7/26(金) ▼4(0.09%)
国内プラチナ:4,809 円 7/26(金) ▼36(0.74%)
NY金:1,328.8 ドル 7/25(木) ▲9.1(0.69%)
NYプラチナ:1,447.9 ドル 7/25(木) ▼7.3(0.50%)
ドル円:99.29 円 7/25(木) ▼0.95(0.95%)
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