更新日:2013年9月14日(土)
昨日早朝、日経から報道された「次期FRB議長はサマーズ氏で最終調整」に反応した為替市場はドル買い円売りへ。ハト派のイエレン副議長よりもオバマ大統領に近く、緩和に消極的でタカ派のサマーズ氏のほうが緩和縮小ペースが速まり、ドル高円安方向へのサポート材料。
しかし、先週の雇用統計以降、低調な米経済指標が続き、ドル高円安圧力は徐々に低下傾向。次週のFOMCでの緩和縮小は開始しても、その規模は従来の150億ドルから100億ドルへと小幅予想が優勢。昨日の8月小売売上高も予想を下回り、第3四半期GDPの引き下げ予想も出始めています。
そんな状況に加えて、ホワイトハウスが日経報道を否定。噂で進んだドル高円安を帳消しにしています。
東京五輪決定による円安圧力は既に賞味期限切れ、ドル高圧力も徐々に低下傾向。
サマーズ氏報道も、単なる一時的な円安誘導に終わってしまったようです。
NY市場、金相場は4日続落で1,300ドル台へ。8月8日以来の水準となり、約1ヶ月の間に120ドル上昇して、同じだけ下落したことに。米8月小売売上高や9月消費者信頼感指数などの低調な結果には買いで反応、1,320ドル台まで反発する場面もあったものの一時的。落ち着けば売り圧力が高まるような状況。それでも週末とあって引後には再び1,320ドル台へと上昇。
サポートライン候補としては1,320ドル台、1,300ドル、1,280ドル。
先週末から77.9ドル、5.62%の下落となり、2週続落。
プラチナは終値で5日ぶりの反発。しかし流れは金に追随、売り局面では一時1,426ドルまで値を下げて、目標値1,420ドル近辺に到達。売り圧力も金よりは控えめな分、買戻しによる値幅も大きくなった形。
週間ベースでは-51.2ドル(-3.42%)となり3週続落。
ドル円は0.23%の円高で3日続落。99円台半ばから円安方向には100円の大台が抵抗線となり、円高方向には99円がサポートラインとなる状態が継続、米経済指標の結果が芳しくなかったこともあり結局、行って来い。ドル高円安方向への勢いも急速に低下中でFOMC前にはニュートラルな状態で、どちらにも振れやすい状態か。
週間では+21銭(+0.21%)と小幅に2週続伸。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場9/13終値とチャート
2013年9月14日(土)時点の相場
国内金:4,431 円 9/13(金) ▼128(2.81%)
国内プラチナ:4,828 円 9/13(金) ▼83(1.69%)
NY金:1,308.6 ドル 9/13(金) ▼22.0(1.65%)
NYプラチナ:1,444.5 ドル 9/13(金) ▲1.8(0.12%)
ドル円:99.31 円 9/13(金) ▼0.23(0.23%)
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