更新日:2013年9月21日(土)
9月の最重要イベントだったFOMCが近づくにつれて警戒感が高まり、小動きとなっていた市場も、予想外のQE3継続を受けて大きく動き出したかに見えた今週後半。しかし週末にはセントルイス連銀のブラード総裁による「10月縮小開始の可能性」発言を受けて逆戻り。緩和継続をサポート材料とする株価や金、プラチナはやや乱高下状態。結果的にドル円もFOMC前の水準へと逆戻り。
2週間後の米雇用統計への注目度が一層高まる状況ですが、大勢的には年末まで現状維持との見方が優勢、状況次第で越年の可能性も。いずれにしても緩和縮小開始をめぐる不透明感はしばらく継続することになりそうです。
経済指標の結果とFRB関係者の発言に一喜一憂し、変動する相場のボラティティも振り出しに戻った様子です。
NY市場、金相場は2.69%の大幅反落。前日の61.7ドル急騰から36.8ドルの反落で上昇分の6割戻し。チャート上では、8月末以降の下落トレンドの抵抗線を一度上抜けてすぐに元に戻ってきたような形。引後にも1,320ドル台まで下落しており、やや下押し圧力が強い状態が継続。ただ、目先は保ち合い傾向の兆しもあり、今週の乱高下をきっかけに流れが変化する可能性も。上方向には1,370ドル台、下方向は1,300ドル台が節目。
先週末からは23.9ドル(1.83%)の上昇となり、3週間ぶりの反発。値幅で見ると、9月6日までの週は50ドル前後で推移していたものが、前週90.4ドル、今週83.9ドルと大揺れの2週間。
プラチナも2.74%の大幅反落。前日上昇分47.8ドルの85%戻し。金に追随する流れが続くものの、下落時の値幅が金よりも大きくなる傾向があり、8月前半には200ドル弱まで拡大していた金との価格差も100ドルまで縮小。上方向のレジスタンスラインは1,470ドル台、下方向へは1,420ドル。
週間ベースでは-11.9ドル(-0.82%)と4週続落。
ドル円は99円台前半での小動きとなり、QE継続による急落、反発をなかったことにしてしまった様子。9月11日以来、100円台には一瞬も届かない状態が継続中、円安方向100円40銭の節目は徐々に遠い存在に。まずは99円台半ばの壁が厚くなる前に突破しておきたいところ。円高方向には99円ちょうど付近での底堅さも見られ始めてはいるものの、97円割れまでの下落リスクもわずかに残る状況か。
週間では+3銭(+0.03%)。先週も+0.21%で、週末を99円台前半で迎えるのは3週連続。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場9/20終値とチャート
2013年9月21日(土)時点の相場
国内金:4,544 円 9/20(金) ▲76(1.70%)
国内プラチナ:4,854 円 9/20(金) ▲36(0.75%)
NY金:1,332.5 ドル 9/20(金) ▼36.8(2.69%)
NYプラチナ:1,432.6 ドル 9/20(金) ▼40.4(2.74%)
ドル円:99.34 円 9/20(金) ▼0.09(0.09%)
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