更新日:2013年10月12日(土)
ワシントンで開催されたG20でも名指しで批判、催促された米国の財政不透明感の解消は今朝時点でも見られないものの、この週末・週明けにも進展が見られるのではないかという期待感を背景に株高・ドル高もゆっくりと進行。商品相場はこの流れに逆行、貴金属も原油も下落基調が継続。さらなる下落リスクも浮上する展開となっています。※参考:金・プラチナ・ドル円・株価の9月以降の騰落率推移
とりわけ、NYプラチナ相場は8月26日の週から7週間連続での下落が続いています。3月11日の週から4月15日の週までの6週続落を超え、今年最長を更新。
価格水準でみると、春の時は6週間で1,603.9ドルから1,423.9ドルまで180ドル、11.2%の下落。
今回の7週間では、1,541.6ドルから今週末の1,375.6ドルまで166ドル、10.8%の下落となっています。
現時点の下げ幅では、春の6週間をわずかに下回っていますが、次週以降、下落幅も含めて記録更新のリスクもありそうです。
11日のNY市場、プラチナ相場は1.46%の反落。ここ数日の乱高下を経て、狭いレンジのサポートライン1,380ドルを下抜け。上下動が激しい時には行き過ぎのケースも多々あるものの、安値で1,360ドル台まで下げて今朝もこの水準。レンジブレイクした可能性は高く、さらなる下落リスクが浮上。目標水準は1,310ドル近辺。6月26日につけた今年安値1,303.7ドルも視野に入る2番底形成へと向かう可能性大か。
週間では12.4ドルの下落(-0.89%)で7週続落。
金相場も2.21%の大幅下落で4日続落。終値ベースでは7月17日の1,277ドル以来の水準。一時20ドル以上の急落で1,259ドルの安値をつける場面もあり、売り圧力の強さも。下値目標1,230ドル台へと急接近中。
週間ベースでは-41.7ドル(-3.18%)となり2週続落。
ドル円は0.43%の円安ドル高で4日続伸。米財政協議での「合意」の2文字が聞かれない以上はドル買いの勢いも限定的。一目均衡表の雲の上限と基準線が抵抗に。しかし流れは上向きへと好転し、日米3連休中の週明け月曜日の吉報待ちへ。99円の節目を超えると100円台後半まで上値余地拡大の可能性も。
週間ベースでは1円17銭の円安ドル高(+1.2%)で3週間ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/11終値とチャート
2013年10月12日(土)時点の相場
国内金:4,244 円 10/11(金) ▼23(0.54%)
国内プラチナ:4,556 円 10/11(金) ▲38(0.84%)
NY金:1,268.2 ドル 10/11(金) ▼28.7(2.21%)
NYプラチナ:1,375.6 ドル 10/11(金) ▼20.4(1.46%)
ドル円:98.58 円 10/11(金) ▲0.42(0.43%)
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