更新日:2013年10月17日(木)
米2014年度暫定予算が成立できずに今月1日から政府機関の一部が閉鎖、債務上限引き上げ法案も合意に達しない状態が続き、デフォルト懸念まで浮上したこの10月前半。どうせギリギリにはまとまる、と見る楽観論と、最悪のケースを警戒する悲観論との狭間で時に乱高下しながらも、概ねリスク回避傾向での様子見状態が続いた市場の、昨日朝時点までの半月間の騰落率を比較します。(9月末からの騰落状況)
NYダウ:+38.34ドル(+0.25%)※9月は2.16%上昇
日経平均:+11.34円(+0.08%)※9月は7.97%上昇
ドル円:-0.06円(-0.07%)※9月は0.05%上昇
NY金:-53.8ドル(-4.05%)※9月は-4.95%
NYプラチナ:-29.0ドル(-2.05%)※9月は-7.51%
国内金:-177円(-4.03%)※9月は-4.89%
国内プラチナ:-105円(-2.26%)※9月は-6.46%
株価は大幅に値動きが縮小、ドル円は前月からの小動きが継続、プラチナも大幅に値幅が縮小。
金相場だけは、前月からの下落傾向が継続、国内価格は既に前月の月間騰落率を超える下落率に。
楽観論によるいずれリスクオンとの思惑と、不透明感に伴う警戒感による下落が、同時に表れているような状況です。
期限間際でようやく超党派合意へと動き出した昨日から今朝までの1日の騰落率は、
NYダウが1.36%上昇、日経平均も現在1.1%の上昇、ドル円は0.62%上昇。
NY金は0.71%上昇、プラチナは1.07%上昇、国内金は1.04%上昇、プラチナは2.09%の上昇。
少しは気になっていた不透明感が払拭されたことで総じて上昇。しかしこの流れも、そう長くは続きそうにもありません。
ここからは従来のテーマに戻り、仕切り直しの10月相場本番迎える市場には、既にセル・ザ・ファクトの動きも散見されています。
NY市場、金相場は0.71%の反発。難航した米財政協議にメドが立ったことで株やドルが買われる流れでは売りが先行、1,260ドル台まで下げた後には、不透明感の払拭や今後の緩和継続への思惑なども背景に元の水準へと買い戻される展開。しかし上値はこの日も1,290ドル手前まで。1,290-1,300ドル付近の壁が存在感を示し始めたものの、下方向1,230ドル台の目標水準への勢いに衰えも。
プラチナはリスクオン傾向の流れに乗る形で1%超の反発。高値では1週間ぶりの1,400ドル台に載せる場面もあり、上方向の節目をしっかり超えて流れが好転する可能性も。1,310ドルへの下落リスクはまだ若干残るものの、この勢いが下方向ではなく、上方向へと噴出される可能性が出てきたことに。
ドル円は98円台後半へと反発。ベイナー下院議長の敗北宣言によるデフォルト回避への流れで株高の流れに同調してドル高方向へと動き出したものの、今のところはその勢いも限定的。NY時間で16日が終わる(日本時間本日13時)頃までに下院採決、オバマ大統領のサインで正式に法案成立までは若干の警戒感も残る状況か。もしくは期限間際の法案成立は織り込み済みでそれ程のドル買い材料にもつながらない可能性も。それでも小さめの節目を超えたことで99円後半まで上昇の可能性。
※参考:金プラチナ相場とドル円10/16NY市場終値とチャート
国内、金価格は1%続伸。1ヶ月以上もの間、抵抗線となった9日移動平均線が位置する4,260円にほぼ到達。下押し圧力も緩和されつつあり、現在の重要な分岐点をしっかりと上抜けて、4,300円のレジスタンスラインも超えることができれば、4,400円台前半までの上値余地拡大見込み。反落なら4,150円までのリスクも。
プラチナは2%の大幅続伸。半月間過ごした4,510-4,560円の狭いレンジを上抜けたことで急騰。目標水準の4,600円台後半も既に目前。4,670円前後までの余力はありか。
※参考:金プラチナ国内価格10/17とチャート
2013年10月17日(木)時点の相場
国内金:4,259 円 10/17(木) ▲44(1.04%)
国内プラチナ:4,641 円 10/17(木) ▲95(2.09%)
NY金:1,282.3 ドル 10/16(水) ▲9.1(0.71%)
NYプラチナ:1,398.2 ドル 10/16(水) ▲14.8(1.07%)
ドル円:98.76 円 10/16(水) ▲0.61(0.62%)
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