更新日:2014年1月20日(月)
今朝発表された中国の10-12月期のGDP成長率は前年比+7.7%となり、市場予想の+7.6%を上回りました。これを受けて今朝から軟調推移を続けていた上海総合指数も下げ渋り、日経平均もドル円相場も軟調推移からやや持ち直し傾向へ。成長鈍化が懸念される中国にあっては、わずかな光明も市場に好感されたようです。
ただしこの数値、前回の+7.8%からは低下しており、先日世界銀行が発表した2014年の見通し7.7%とも一致。半年前の世銀見通し+8.0%から引き下げた数値でもあり、予想される範囲の最低水準であり、下げ止まらなければならない水準とも言えます。
今年は1月31日から始まる春節を控えた中国では、金の現物需要も高まる時期、これを期待して堅調に推移する金相場にとっても、中国経済の好調維持が大きなサポート要因。今回のGDPが下振れしなかったことで、金とプラチナの短期上昇トレンドを阻害しかねない要因の一つがクリアされたようです。
国内金価格は1.06%の大幅反発。先週末1,250ドル台に到達していたNY金が今朝には一時1,260ドル近辺へと一段高で国内価格を押し上げ、目標水準4,390円近辺にほぼ到達。10月31日以来の水準となり、90日移動平均線はまだ下降気味ながら、上方向へ1%超乖離するのも10月末以来2ヶ月半ぶり。今朝はドル円が103円台へとやや軟調推移する場面もあり、いったん調整局面も。サポートライン候補は、先週上抜けたレジスタンスラインの4,340円。
プラチナは1.83%の大幅続伸。弱めの上昇目標4,980円を大きく上抜けて、9月4日以来4ヶ月半ぶりの高値水準。ほぼ水平状態となった90日移動平均線の上に上向きの21日、9日移動平均線、価格ラインが順番に並ぶパーフェクトオーダーの状態が先週から継続中。中期トレンドの改善傾向を示唆するものの、昨年までのトレンドが継続しているなら、この状態は長くは続かないことに。
RSIの値が95.9と異常な数値に達しており、特別なイベントやきっかけがない限り目先は反落の可能性が大。サポートラインとしては、4,950円近辺。
※参考:金プラチナ国内価格1/20とチャート
2014年1月20日(月)時点の相場
国内金:4,381 円 1/20(月) ▲46(1.06%)
国内プラチナ:5,051 円 1/20(月) ▲91(1.83%)
NY金:1,251.9 ドル 1/17(金) ▲11.7(0.94%)
NYプラチナ:1,454.1 ドル 1/17(金) ▲22.6(1.58%)
ドル円:104.35 円 1/17(金) ▲0.01(0.01%)
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