更新日:2014年2月1日(土)
米QE政策縮小の1回めが実行され、2月以降もさらに100億ドルの縮小が決定した1月、新興国通貨安による新興国経済への不安が増幅し、アルゼンチンペソの急落や相次ぐ新興国の政策金利引き上げによる自国通貨防衛策が取られるなど、昨年5月以降と同様に再び新興国不安が高まることになりました。
12月にQE縮小を決定した時にはそれほど混乱はなかったにもかかわらず。
そんな1月を終え、NYダウは月末に年初来安値を更新して月間5.3%の下落。
ドイツDAXも月末に年初来安値更新で2.57%下落、英FTSEも同様に月末が年初来安値となり3.54%の下落。
さらに大きく下落したのが日経平均で月間8.45%もの下落。やはり月末に年初来安値更新。
リスク回避の流れで株価が大きく下落した1ヶ月間に。
そのリスク回避の根源とされた新興国通貨の対ドルレートでの月間下落率は、
トルコリラ5.2%安、南アフリカランド5.9%とこの2通貨は大きく売られましたが、インドルピー1.1%、ブラジルレアル2.1%、インドネシアルピアに至っては0%の通貨安にとどまっています。
NY市場、金相場は0.17%の小幅続落。新興国不安がくすぶるなか、株価も軟調、為替もドル高・円高のリスク回避の流れが継続し、金も1,250ドル台半ばまで上昇して反落。安値では1,230ドル台後半を維持し、1,230ドル台から1,260ドル台のレンジ内推移。もうしばらく保ち合い状態が継続し、徐々に下値リスクも高まる流れとなる可能性。
週間ベースでは-24.2ドル(-1.91%)で6週間ぶりの反落。月間では+37.8ドル(+3.14%)と5ヶ月ぶりの上昇。
プラチナ相場は0.48%下落し、6日続落。安値では1,364ドルまで下落し、下値目標水準1,370ドル近辺までしっかりと到達。12月には7日続落、11月にも6日続落を記録し、定期的に一週間以上の続落が発生するプラチナは、年初来安値を更新してほぼ年末水準に戻す、往って来い。下落目標水準に到達し、1,350-80ドルの12月保ち合い水準に戻ってきたことにより一服感は出やすいところ。
週間では-52.9ドル(-3.7%)の続落。月間では+4.6ドル(+0.34%)とわずかにプラス圏を維持し、2ヶ月続伸。
ドル円は0.64%の反落。前日持ち直したかに見えた新興国不安と円高圧力緩和の流れも長くは続かず、欧州時間以降のドル円は円高優勢。再び102円台割れを試すなど上値の重い状態。結局、終値では下方向への節目となる102円20銭をわずかに割り込んだ状態。一時的な行き過ぎでなければ、下値リスクは100円台後半まで拡大。目標水準は100円70銭近辺。上方向には103円が当面のレジスタンスライン。
週間では、-0.21円(-0.21%)の続落。月間では-3.23円(-3.07%)となり、6ヶ月ぶりの下落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/31終値とチャート
2014年2月1日(土)時点の相場
国内金:4,282 円 1/31(金) ▼57(1.31%)
国内プラチナ:4,754 円 1/31(金) ▼68(1.41%)
NY金:1,240.1 ドル 1/31(金) ▼2.1(0.17%)
NYプラチナ:1,375.7 ドル 1/31(金) ▼6.6(0.48%)
ドル円:102.05 円 1/31(金) ▼0.66(0.64%)
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