更新日:2014年2月21日(金)
今年に入って水曜日の全勝記録が6週連続で途切れた日経平均は、木曜日の連敗記録を更新し7日全敗中。今朝は前日比大幅上昇での推移が続きますが、最近の乱高下状態の延長線上での推移。今年の日経平均は、昨日までの全32営業日中、上昇したのが12日だけ、その確率は3割7分5厘。バッターなら好打者。
アベノミクス期待で大幅上昇した昨年の流れの反動と、期待の剥落による外国人投資家の売り圧力の高まりが日経平均の上値を大きく押さえこみます。
G20を前に米国のルー財務長官は、アベノミクスの2本の矢が日本を支援したことを評し「第3の矢を前進させる必要がある」と発言したそうです。
分かっていながらも、それが一向に進まないことへの失望感が現在の株安を引き起こし、日銀への期待が再び高まる状況へとつながります。
そんな不安定な日経平均の流れに嫌気をさしたかのように、最近のドル円相場は日経平均との連動性をやや弱め、NYダウとの連動性を高め、さらに米10年債金利との連動性がより一層強まりつつあります。
その結果、米10年債金利との逆相関関係が強いNY金相場は、金利低迷を背景に堅調推移が続きます。
NY市場、金相場は0.27%の小幅続落。昨日引け後のFOMC議事要旨への反応で下げた1,310ドル近辺での推移が続き、新規失業保険申請件数が予想よりもわずかに増加、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の悪化などを受けて上昇に転じる展開、今朝には1,320ドル台を回復。200日移動平均線を上抜けた状態4日め、今朝時点で1,307ドルに位置するこのラインが昨日安値となり、サポートされた形。この1,300ドル台から上値レジスタンス1,320ドル台までが目先の中心レンジに。
プラチナ相場は0.84%の下落。昨日引け後に反落した1,410ドル近辺から上昇し切れなかった状態。1月後半からの急落値幅の61.8%戻しライン1,430ドルが上方向の節目に。一度は下げ止まった形の38.2%ライン1,408ドル近辺がサポートラインとなるかどうか。
ドル円は0.04%の小幅続落。101円60銭台までの円高も一時的で102円台前半を中心とした横ばい推移の状態が継続。90日移動平均線が101円90銭、9・21日移動平均線と終値は102円20銭台に集中し、動き出しへの前兆の可能性も。上方向なら104円から105円を目指す可能性。下方向なら100円ちょうど近辺までの下落リスクも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/20終値とチャート
国内金価格は0.62%反発。予想外の浅めの調整で反発に転じた可能性も。このまま4,530円台の今年高値を再び更新するようなら目先は4,600円台へ、さらに上値を伸ばす可能性も。しかし買われ過ぎ感も続く状況、4,480円台を下抜けるようなら4,400円の大台割れへの可能性も。
週間ベースでは+70円(+1.57%)となり、3週続伸。
プラチナも3日ぶりに0.25%の小幅反発。上方向へのバイアスが強まるなかでも、4,870円を上方向の節目とする調整局面終了の判断は難しいところ。NY市場の減速感もありもう一段の調整の可能性も。もし、このまま上方向への再加速となるようなら5,000円の大台再トライへの可能性も浮上。
週間では+32円(+0.66%)で2週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格2/21とチャート
2014年2月21日(金)時点の相場
国内金:4,517 円 2/21(金) ▲28(0.62%)
国内プラチナ:4,845 円 2/21(金) ▲12(0.25%)
NY金:1,316.9 ドル 2/20(木) ▼3.5(0.27%)
NYプラチナ:1,412.5 ドル 2/20(木) ▼12.0(0.84%)
ドル円:102.26 円 2/20(木) ▼0.04(0.04%)
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