更新日:2014年3月28日(金)
膠着状態が続くドル円相場とは対照的に、新興国通貨や資源国通貨、そして金も大きく動いています。ここ最近では、豪ドルやニュージーランドドル、南アランドなどが対ドルで急上昇。金は対ドルで急落。
足元では南アランドは対ドルで6日続伸、対円でも4日続伸、豪ドルも対ドルで5日続伸、対円では6日続伸。いずれも利上げ観測や、利下げ観測の後退なども影響しているようです。それぞれ新興国リスクや中国懸念などを背景に、昨年は対ドルで大きく売り込まれ、今年に入っていったん底打ち、売られ過ぎからの反発局面が始まっており、ここに来てやや加速した様子です。
昨年の売られ過ぎからの反発という意味では金も同様で、新興国通貨などよりも一足早く反発局面に入り、2ヶ月半に渡る上昇トレンドとなったことで過熱感も高まり、今度は買われ過ぎ状態となり急落、という状況です。
それでも今のところ、中・長期的に見れば反発上昇へと向かい始めたところでの調整局面、と見ることもできます。
そう考えると、現在動きが止まっているドル円は、昨年の買われ過ぎ状態からの反落としては、まだまだ控えめな水準、もう一段の調整の円高が進んでもおかしくはないのかもしれません。
NY市場、金相場は0.67%安の続落。新規失業保険申請申請件数の好結果、米10-12月期GDP確定値の予想を下回る上方修正幅と強弱入り混じるような指標には買い戻しで反応、しかしこれも限定的で反落へと向かうと一時1,290ドル割れへ。目標水準1,300ドル近辺に到達済みで1,299ドルの200日移動平均線をわずかに下回ったことなどから、一方的な下落基調には一服感も出やすいところ。この流れが続いた場合の下値メドは、1月末までのレンジ高値水準となる1,250ドル近辺。
プラチナ相場も0.66%安。これで3月14日から5日続落、21日の0.08%反発を挟んで4日続落と一方的な下落トレンドで売られ過ぎ圏。終値ベースでも目標水準1,400ドル近辺にしっかりと到達。ここから下は採算ラインも意識される水準となり、下げ止まり易い価格帯だが。
ドル円は0.17%の小反発。連日101円台後半までの円高進行での反発。新規失業保険申請申請件数やGDP上方修正発表のタイミングでの102円40銭台が高値。相変わらず102円台前半を中心に動意のない状態が継続。日本時間20日午前4時頃、FOMC後のイエレン発言を受けて急騰した102円60銭台の高値を超えられない状態が1週間以上継続。このままの状態がもう1週間継続し、それでも超えられない場合には円高方向へと動き出す可能性が高まることに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/27終値とチャート
国内金価格は0.65%の続落。2月13日以来の水準となり、1ヶ月かけて上昇した値幅分をこの2週間で帳消しに。中期的な水準を見ると、昨年9月4日と今年3月17日の4,700円近辺がピークとなり、前後のもみ合い水準4,200-4,400円のレンジへと回帰していくような動きにも。
週間ベースでは-129円(-2.83%)となり、2週続落。
プラチナは0.33%安で5日続落。90日移動平均線を下抜けてもやはりとまらない下落トレンドの下値メドは4,750円近辺。過熱感もMAX圏に突入し、4,780円に位置する200日移動平均線も目前。減速するには都合の良いタイミング。
週間では-149円(-3.02%)、3週続落。
※参考:金プラチナ国内価格3/28とチャート
2014年3月28日(金)時点の相場
国内金:4,434 円 3/28(金) ▼29(0.65%)
国内プラチナ:4,791 円 3/28(金) ▼16(0.33%)
NY金:1,294.7 ドル 3/27(木) ▼8.7(0.67%)
NYプラチナ:1,397.2 ドル 3/27(木) ▼9.3(0.66%)
ドル円:102.18 円 3/27(木) ▲0.17(0.17%)
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