更新日:2014年4月21日(月)
消費税が5%から8%へと増税されて3週間が経過。税抜き表示が増えたことでわかりにくいとの不評も聞かれ、一部では便乗値上げも指摘されることもありますが、それほど混乱もなく無事イベント通過した形です。
しかし、最近注目を集めている東大日次物価指数の推移を見ると、4月1日を境に急上昇しています。3月末までの駆け込み需要が高まった時期にセールなど値下げを行った反動もありそうですが、この数値は税抜き価格なので、かなりの便乗値上げが行われた可能性を示します。
今週金曜日には、総務省から全国の3月分、東京都区部4月分の消費者物価指数も発表予定で、市場予想もかなり跳ね上がっているようです。
極端な値上げ、悪質な便乗値上げは非難の対象となりますが、ある程度の便乗値上げはやむなし、というところもあるのではないでしょうか。
デフレ脱却、物価上昇を目指している政府・日銀としては、きっかけが円安進行による輸入物価の上昇であろうが、便乗値上げによる上昇であろうが、目標2%達成の為には、背に腹はかえられない状況。
消費者物価指数(CPI)が順調に上昇するようなら、日銀の追加緩和への期待も本格的に消滅へと向かいます。
なお、国内金価格とプラチナ価格においては、便乗値上げの様子はなさそうです。買値と売値のスプレッドも比較的良心的。
週明けの国内金価格は0.7%の反発。先週下抜けた4,580円のサポートラインを上抜けてレンジ内に回帰。ドル円が今朝から上昇、先週高値を上回る102円60銭台に水準を切り上げ、NY金もわずかに反発傾向を示していることにより国内価格がいったん押し上げられた形。水平に近い状態の9-21日移動平均線の間での推移となりつつあり、90日移動平均線は遥か下方向で上向き。この近辺での揉み合い状態が再開する可能性も示すものの、下方向4,440円近辺までの下落リスクも継続。
プラチナは0.24%小幅反発で4営業日ぶりの上昇。先週末に下抜けた5,020円台のサポートラインには程遠く、21日移動平均線を下抜けた状態も継続、徐々に下押し傾向が強まる流れで下値目標水準4,850円近辺方向を目指す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格4/21とチャート
2014年4月21日(月)時点の相場
国内金:4,592 円 4/21(月) ▲32(0.70%)
国内プラチナ:4,979 円 4/21(月) ▲12(0.24%)
NY金:1,293.9 ドル 4/17(木) ▼9.6(0.74%)
NYプラチナ:1,428.7 ドル 4/17(木) ▼9.1(0.63%)
ドル円:102.42 円 4/17(木) ▲0.03(0.03%)
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