更新日:2014年10月6日(月)
ドル高円安の流れを受けた金相場の軟調推移が続き、これに追随する形でプラチナ相場も下落基調が鮮明となり、足元でのプラチナ相場はやや極端な流れとなってきました。先週末の雇用統計上振れを受けて、ここまでの流れが再加速した形となり、週明けの金とプラチナの動きも不安定な状態となっています。
ドル円相場が先週末終値109円70銭台から、一時109円50銭台までやや調整的な動きとなっているのとは対象的に、NY金相場は先週末の1,190ドル台から1,180ドル台へとわずかながら水準を切り下げる状況。プラチナ相場は先週末の1,220ドル台から大きく水準を切り下げて今朝方一時1,200ドルを割れて1,190ドル近辺へ、その後1,200ドル近辺まで戻す乱高下状態。
ドル円と、金、プラチナ相場の今年ここまでの年初来騰落率を比較してみると、
ドル円:+4.25%、NY金:-0.78%、NYプラチナ:-10.58%。
年前半の流れが逆回転していますが、それでも金の下落率は限定的、NYプラチナの極端な下落が目立ちます。
この結果、国内価格は、
金価格:+4.70%、プラチナ価格:-6.16%。
金はまだプラス圏、プラチナは大きくマイナス圏へ。
2013年以降の騰落率で見ると、
ドル円:+26.54%、NY金:-28.82%、NYプラチナ:-20.32%。
ドル円とNY金は絶対値では同水準にあり、逆相関性が強い関係からすると、ある程度妥当な関係にある、と見ることも。
この結果、国内価格は、
金価格:-6.82%、プラチナ価格:+1.76%。
意外にもプラチナ価格はまだプラス圏。
金よりも変動率が大きく、方向感でも金に追随しやすい傾向があるプラチナ相場の2013年以降の状況を見ると、その下落率は金に比べてまだ控えめ、と見ることもできそうです。
6日の国内金価格は1.32%の大幅下落。NY金の軟調推移継続とドル高円安の流れ調整傾向により、水準を切り下げることになった国内金価格は、4,500円の大台を割れて6月18日以来3カ月半ぶりの安値水準となり、4,490円前後の下値目標に到達。少しオーバーランした状況ながら、下値警戒感は高まる傾向、警戒水準としては6月17日の4,467円、その下は6月安値4,389円。
プラチナ価格は続落4日めにして4.2%へとさらに下げ幅を拡大。昨年10月4日の4,498円以来1年ぶりとなる安値水準となり、下落率4.2%は昨年6月12日の4.96%以来の大幅下落。昨年10月安値圏4,500円前後の大台ラインを下抜けた場合には、昨年最安値圏となる4,300円の大台ラインが次の警戒水準として意識されることに。
※参考:金プラチナ国内価格10/6とチャート
2014年10月6日(月)時点の相場
国内金:4,478 円 10/6(月) ▼60(1.32%)
国内プラチナ:4,513 円 10/6(月) ▼198(4.20%)
NY金:1,192.9 ドル 10/3(金) ▼22.2(1.83%)
NYプラチナ:1,226.0 ドル 10/3(金) ▼43.1(3.40%)
ドル円:109.76 円 10/3(金) ▲1.34(1.24%)
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