更新日:2014年11月5日(水)
日経平均は年末までに18,000円、為替は1ドル=120円。そんな予想があちこちで聞かれ始めています。市場コンセンサスが一方向に集中し過ぎると、得てして逆の結果となりやすいものです。とは言え、高ボラティリティ状態が続き、買われ過ぎの過熱感がMAX状態にあるドル円相場は、強い上昇トレンドにあり、オシレータ系指標も全く役にたたないような状態となっています。
そんな現状のドル円相場の上値メドと目先の下値調整メドについて、長期チャートとフィボナッチ係数より、目安となりそうな水準をチェックしておきます。
<上昇時の目安水準(長めのスパン)>
1998年8月高値147.65円→2011年10月安値75.57円
50%:111.61円(※既に上抜け→調整目安へ)
61.8%:120.12円
2007年6月高値:124.14円
76.4%:130.64円
2002年1月高値:135.13円
<調整の目安水準(短期スパン)>
10/15安値105.19円→11/3高値114.21円
23.6%:112.085円
38.2%:110.769円
10/1高値:110.08円
50%:109.70円
今朝発表された日銀のマネタリーベースから算出したソロスチャートも上昇傾向を強め、ドル円相場を牽引する動きが続きます。
今後の経済指標などの材料次第では、年末1ドル=120円は、まんざらでもないかもしれません。
4日のNY市場、金相場は0.18%安となり5営業日続落。終値ベースでは下落も概ね1,160ドル台を中心に揉み合いの展開、むしろ前半から後半へとわずかに上昇傾向。1,160ドル台で下値が支えられる状態は連続3日め。足場固めからの反発の可能性よりは、1,100ドル台半ばの下値目標水準への再トライ、さらにはややオーバーランへの警戒感のほうが高まる状況。
プラチナ相場は1.46%の大幅反落。10月3日につけた終値ベースでの今年安値1,226ドルをわずかに更新し、2番底(の可能性)をつけた状態。しかし、安値では1カ月ぶりに1,220ドルを割れ、そう簡単に反発へと向かうような流れにもなく、下値目標1,200ドル前後の存在感が増しつつある状況。1,240ドル台半ばを回復できれば地合いは改善。
ドル円相場は6日ぶりに0.39%の調整。いったんは少し落ち着きを取り戻しかけたような状況も高ボラティリティ状態が継続中。114円ちょうどが軽めの抵抗線となったことで、これをブレイクすると再び大幅上昇の可能性。期待はずれの指標をきっかけに大幅調整の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/4終値とチャート
5日の国内金価格は0.44%の続伸。上方向への節目4,570円台手前まで上昇してきたことで地合いは改善、ここを抜けると大幅上昇に向けての道も開けるところ。逆に上値を抑えられる限り、4,480円近辺までの下値リスクも継続。
プラチナ価格は0.34%の小幅反落。4,780円台の上値目標水準近辺に到達したことによる調整も流れは上方向。もう一度4,780円台をしっかりと上抜けできれば、さらに大きく上値を伸ばす可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/5とチャート
2014年11月5日(水)時点の相場
国内金:4,569 円 11/5(水) ▲20(0.44%)
国内プラチナ:4,757 円 11/5(水) ▼16(0.34%)
NY金:1,167.7 ドル 11/4(火) ▼2.1(0.18%)
NYプラチナ:1,224.7 ドル 11/4(火) ▼18.1(1.46%)
ドル円:113.59 円 11/4(火) ▼0.45(0.39%)
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