更新日:2015年5月28日(木)
15年ぶり高値水準での推移が続き、時価総額ではバブル期を超える史上最高額を四半期ぶりに更新した日経平均。今度は連騰記録でバブル超えの見込みとなってきました。昨日、27日までの9連騰は昨年8月の9連騰と並んでアベノミクス相場での最長記録。28日前引け時点では前日比100円超、20,609円の日経平均が10連騰を達成するのも時間の問題となってきました。10連騰なら1986年8月以来、27年ぶりのバブル超え。
今年前半には、その日経平均との蜜月度合い低下も噂されたドル円相場も、ここに来て4連騰での高値(ドル高円安)更新。再び短期的には「円安株高」地合いを形成しつつあります。為替市場・ドル円相場の連騰記録は?
今年の連騰記録は5月14日から20日までの5連騰が最高で、現在は4連騰中。記録更新は微妙な状況、と今年はやや寂しい状況。
昨年の日経平均9連騰の時期には、8月18日から26日までで7連騰を記録。その1カ月前、7月18日から31日まででは10連騰を記録していました。
今回のアベノミクス相場での10連騰は、既にドル円が一足先に、円安で牽引していた時期に達成していたことになります。
なお、それ以前では2011年3月にも10連騰を1回記録していました。この時は円高最盛期、地震後のドル円急落(円高)に伴うG7協調介入によるもの。
水準としては、ようやく今年高値を更新し、2007年6月以来、約8年ぶりの高値水準に到達したばかり。この124円10銭台の節目を抜けると、次の節目は2002年2月の134円70銭台。ITバブル期の高値水準にさえも10円以上の開きがあります。
その次の目安は、1998年8月の147円20銭台。その差は24円ほど。
さらにその次は、1990年4月の159円90銭台。バブル期との差は36円以上。
現在のドル高円安水準は、とてもバブル期と比較できるような水準ではありません。
円安株高基調をけん引してきたドル円のサポートから離れつつある日経平均は、バブル超えによって、金融相場からの脱却と独自の業績や日本経済の見通しなどを反映する、本来の姿を目指し始めているのかもしれません。
27日のNY金相場はわずかに1.3ドル下げて4日続落、半月ぶりの安値水準に。サポートライン1180ドル台で小幅に揉み合う展開となり、ドル買い円売りがさらに進行した夕刻以降には1180ドル台後半から前半へと水準を切り下げる動きも、この水準では底堅さも見られる状態。引き続き売り圧力優勢の状態が継続、現状1180ドルのサポートライン、4月安値圏1170ドル台までの水準は強めのサポート帯となる可能性。しかし、耐え切れなかった場合には安値トライへと向かう可能性が高まることに。
プラチナ相場も4日続落となる0.45%の下落。下値目標1130ドル割れ水準到達で下げ止まり、と言うには少し行き過ぎた状態で2カ月ぶり安値水準となる1120ドル割れ。行き過ぎ状態から1120ドル台へと早々に戻すことができないようなら安値更新トライへと向かい始める可能性。その場合の目安は今年最安値圏となる1090ドル前後。
ドル円相場は0.45%のドル高円安で4日続伸、上値目標123円台半ばにも完全到達。高値では2007年6月22日以来、7年11カ月ぶりとなる124円06銭まで上昇。その日の高値124円10銭台、長期レンジで見た次の高値目安水準がレジスタンスとなって調整へ?という状況に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/27終値とチャート
28日の国内金価格は0.42%の反発。円安基調継続とNY金の下げ止まりによって緩やかな上昇基調を維持。上値目標5100円超えを目指し、少しづつ水準を切り上げる展開へ。目先、5030円に切り上げたサポートライン割れの場合にはいったん5000円割れへと調整余地も。
プラチナは0.17%の小幅続落。円安サポートもあり、下押し圧力はそれほど強くはないものの、NYプラチナの弱さがそのまま反映される状態。4820円台が抵抗水準となり、4700円台前半までの調整余地が見込まれる状況。
※参考:金プラチナ国内価格5/28とチャート
2015年5月28日(木)時点の相場
国内金:5,053 円 5/28(木) ▲21(0.42%)
国内プラチナ:4,776 円 5/28(木) ▼8(0.17%)
NY金:1,185.6 ドル 5/27(水) ▼1.3(0.11%)
NYプラチナ:1,119.0 ドル 5/27(水) ▼5.1(0.45%)
ドル円:123.65 円 5/27(水) ▲0.56(0.45%)
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