更新日:2015年7月25日(土)
7月20日からの1週間でNY金相場は前週末比46.4ドル下落しました。週間騰落率-4.1%は今年3月上旬の-4.02%を超え、昨年10月末の-4.89%以来、9カ月ぶりの大幅下落となっています。
1週間の下落率が4%を超えたのは、2013年以降では9回目。これまで4%超の下落となった翌週、金相場がどう動いたのかを検証します。
2015年3月2日からの週:-48.8ドル(4.02%)、翌週-1.02%、その翌週には+2.79%の反発。
2014年10月27日からの週:-60.2ドル(4.89%)、翌週-0.15%、その翌週には+1.35%、その次も+1.02%続伸。
2013年9月9日からの週:-77.9ドル(5.62%)、翌週+1.83%の反発。
*2013年6月24日からの週:-68.3ドル(5.29%)、翌週-0.9%、その翌週に+5.35%の大幅反発。
2013年6月17日からの週:-95.6ドル(6.89%)、翌週-5.29%の大幅続落。
2013年5月13日からの週:-71.9ドル(5.00%)、翌週+1.6%の反発。
*2013年4月15日からの週:-105.8ドル(7.05%)、翌週+4.16%の反発。
2013年4月8日からの週:-74.5ドル(4.73%)、翌週-7.05%の大幅続落。
2013年6月と4月には4%超の大幅下落が2週続き、その翌週、もしくは2週後には大幅反発となっています。
週間騰落率4%未満の平常時から4%超へ拡大した週、という見方(*を除外)をすると、
全6回のうち、2回はその翌週も大幅続落となり、4回は小幅続落をはさむケースも含めてそれなりの反発の動きとなっています。
ざっくり2%程度の反発に向かう確率が66%、大幅続落となる確率が33%、という実績です。
今週終値から2%反発するなら1107ドル、大幅続落で4%下落した場合には1042ドル程度が目安に。
早々に1000ドルの大台を割れることは想定し難いことが、数字上は示されています。
24日のNY金相場は0.79%の反落。終値ベースでは2010年2月以来5年5カ月ぶり安値水準でさらに値を下げた形。週明け20日午前中の50ドルの急落局面を一瞬彷彿とさせるような、プチ急落局面がこの日の午前中にも発生。10時に10ドル、11時にも10ドルと計20ドルほどの急落で1090ドル台から1070ドル台まで下落。NY時間外を狙った仕掛け的な売りがまだ断続的に発生している様子。なお、中国の製造業PMIが大幅に悪化したことはこの日の急落原因ではないものの、潜在的マイナス材料に。
NY時間にかけては米6月の新築住宅販売件数が予想外に悪化したことをきっかけに買い戻しが強まり、ドル売り株安の進行に連れて上昇傾向へ。引け後、今朝にかけては1100ドル付近まで急反発。5月半ばからのこの日の安値1072.3ドルまでの下落幅は159.7ドルに拡大したものの、23.6%戻しライン1110ドル目前まで反発し、いったん底入れからの反発への望みも。
プラチナ相場もわずかに0.4ドルの小反落。1週間前に下値目標970ドル台が浮上し、2日後の20日には一時これを大きく下回る946.3ドルまで下落、この日から5日連続で安値水準は970ドル台以下となり終値では980ドル前後の揉み合い状態が継続。下値を徐々に切り上げる形となり、970ドル台で足場固めのようにも見える状況。結果的に今朝の時間外では990ドル付近まで反発。次週、7月の下落幅143ドルの38.2%戻しラインとなる1001ドルトライへと向かう可能性も。
週間ベースでは-20.6ドル(2.06%)、3週続落。
ドル円は124円手前の水準での横ばい推移4日め。前日比騰落率+-0.1%にも満たない日が3日連続となる膠着状態。124円台に乗せると売り圧力が強まる状況も変わらず、株安と長期金利低下の流れにも押され、一時123円60銭まで下落もこの水準では底堅さも健在。
週間ベースでは-0.26円(0.21%)の小幅反落。1週間の変動値幅もわずか0.9円(0.73%)と今年最小の小動き。週間変動値幅が1%未満となるのは昨年8月末以来。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/23終値とチャート
2015年7月25日(土)時点の相場
国内金:4,656 円 7/24(金) ▼30(0.64%)
国内プラチナ:4,183 円 7/24(金) ▼36(0.85%)
NY金:1,085.5 ドル 7/24(金) ▼8.6(0.79%)
NYプラチナ:980.7 ドル 7/24(金) ▼0.4(0.04%)
ドル円:123.81 円 7/24(金) ▼0.10(0.08%)
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