更新日:2015年12月21日(月)
国内金価格は、1カ月半ほど前に予想していた年末までの最安値水準4470円辺りを既に下回っています。NY金相場の安値が予想通り1030-1050ドル辺りでとどまっているのに対し、ドル円の上値が予想以上に伸びず、むしろ足下では予想当時よりも円高となっていることが影響しています。長期的な値幅水準から見ると、2013年以降の上昇幅に対する61.8%戻しラインからも下方乖離が進行し、中期的には76.4%戻しライン付近となる4290円から4300円付近が、安値警戒水準として意識される可能性もありそうです。
21日の国内金価格は前週末比-2円、わずかに0.05%の小幅続落。前週末の日銀パニックを受けてまさかの株安円高急進、NY金の反発も限定的となり上値が重い状態。4510円台が当面の上値抵抗水準となり、今年安値4433円が意識される状況。下抜けた場合には年末年始にかけて4300円台半ばから前半をメドに下落基調が進行する可能性。
国内プラチナ価格の年末までの下値メドについては、3500円から3400円台の予想に対して、ほぼその上限まで到達した状態です。円安基調が進まなかった分をNYプラチナ急落がカバーした形です。既に年内安値をつけて反発基調に入っている可能性もありますが、またも反落基調に転じて3500円割れ、3400円台への警戒感も残るところです。
国内プラチナ価格は0.36%の反発。金と比べれば反発力は弱くはない状態。月初には969円まで拡大していた金との価格差も855円まで100円以上縮小。それでもまだまだ異常なプラチナ安水準にあり、価格差縮小傾向はもう一段進行してもおかしくはない。しかし、短期的には円安サポート力弱体化で3690円台の抵抗線トライには時間を要しそうな状況。3570円を割り込むようなら再び安値模索の展開も予想され、3500円の大台割れ、3400円台後半を目指す流れに。
※参考:金プラチナ国内価格12/21とチャート
2015年12月21日(月)時点の相場
国内金:4,441 円 12/21(月) ▼2(0.05%)
国内プラチナ:3,586 円 12/21(月) ▲13(0.36%)
NY金:1,065.0 ドル 12/18(金) ▲15.4(1.47%)
NYプラチナ:860.8 ドル 12/18(金) ▲16.1(1.91%)
ドル円:121.25 円 12/18(金) ▼1.30(1.06%)
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