更新日:2016年2月6日(土)
1月の米雇用統計で、平均時給は25.39ドルとなり、前月比+0.47%(0.5%)。12月の前月比+0.0%から1年ぶりの大幅増となったことで、この数字が好感されてインフレへの好影響との思惑、そして年内利上げ見通し0回まで低下していた状況から、1回へと予想を見直す動きも見られ始めた様子。
なお、前年同月比では+2.54%となり、12月の+2.68%からは鈍化も6カ月連続の+2.3%超と上昇傾向を維持。
また、非農業部門雇用者数が前月比+15.1万人と予想を大きく下回ったことで失望のドル売りに対し、失業率は4.9%と予想外に12月の5.0%から低下。2008年2月以来、ほぼ8年ぶりの低水準に改善されたことを好感したドル買いが交錯。
その他、低迷中の労働参加率は62.7%へと改善、長期失業者の割合は26.9%へと悪化、U6失業率は9.9%で足踏み状態。
強弱入り交じる指標結果にマーケットも乱高下の反応となったものの、総じて追加利上げに向けての好材料、との見方が優勢となった形で株安進行、前日までのドル独歩安の巻戻しが進む展開となってほとんどの通貨に対してドル買いが進行し、ドル・インデックスも急反発へ。
しかし、原油安に株安傾向が続くリスク回避地合いには円高圧力もなかなか衰えない様子。同じように金の買い意欲もまだしばらく続きそうな勢いが見られます。
5日のNY金相場はわずかに0.02%の上昇で3日続伸。雇用統計に乱高下の反応後は1160ドル付近から1140ドル台半ばまで急落、その後は株価とドルの急騰後の反落地合いに連れて反発傾向へ。終値ベースでは前日から変わらずの水準ながら、今朝にかけてはNY終盤の原油と株の一段安を受けて上げ幅拡大、1170ドル台へと急騰。過熱感を高めながら10月高値1191ドルも視野に入る水準となり、急反落への警戒感も高まる状態に。サポートライン候補としては直近の目標水準1140ドル台から200日移動平均の1130ドルまで。
週間ベースでは+41.3ドル(3.7%)の大幅高で3週続伸。
NYプラチナ相場は0.29%の反落。金に追随するように890ドル台半ばまで急落後にはゆっくりと反発、時間外では910ドル台を維持。高値では11月10日以来3カ月ぶりの水準となる916ドルまで上昇。やはり反落への警戒感も高まるなかで90日移動平均線(898ドル)から900ドルの大台水準を維持できるかどうか。
週間ベースでは+29.4ドル(3.36%)となり、3週続伸。
ドル円は0.11%の小幅ドル高円安となり、5日ぶりの反発。雇用統計発表直後の乱高下では116円30銭付近までの急落で踏みとどまると、切り返して117円40銭台までの反発。その後は株価とともにジリ安の展開で再び117円割れへ。かろうじて前日比プラス圏を維持した状態も、1月安値115円90銭台を下回らなかったこと、長めの下ヒゲを残したことでドル高円安方向への反発期待もわずかに残す形に。
週間ベースでは-4.14円(3.42%)の大幅反落。3%超の下落となるのは2013年6月10日からの週(-3.45%)以来、2年8カ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/5終値とチャート
2016年2月6日(土)時点の相場
国内金:4,642 円 2/5(金) ▼1(0.02%)
国内プラチナ:3,649 円 2/5(金) ▲55(1.53%)
NY金:1,157.7 ドル 2/5(金) ▲0.2(0.02%)
NYプラチナ:903.7 ドル 2/5(金) ▼2.6(0.29%)
ドル円:116.90 円 2/5(金) ▲0.13(0.11%)
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