更新日:2016年3月25日(金)
米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は、3月19日までの週で26.5万件となり、12日までの週の25.9万件からは6千件の増加、5日までの週の25.3万件からは1.2万件の増加となっています。
2011年以降の過去データが全面修正されたことにより、この3月5日までの週の25.3万件という数値は、1973年11月24日までの週(23.3万件)以来、42年3カ月ぶりの低水準となりました。直近の数値もここからわずかに1.2万件増加した状況。
4週移動平均では、3月12日までの週の25.95万件が近年の最低となり、1973年12月15日までの週(25.68万件)以来、42年3カ月ぶりの低水準。直近週の25.98万件もほぼ同水準という状態です。
なお、継続需給者数は2015年10月17日までの週(217.1万人)が近年の最低水準で、2000年11月18日までの週(216.1万人)以来、14年11カ月ぶりの低水準となり、直近週(12日まで)の217.9万人もほぼ同水準。
いずれも数十年来の低水準となり、米労働市場の回復ぶりを象徴している状況です。
新規失業保険申請件数は昨年末から1月にかけて、やや増加傾向となりましたが、これも一時的だったことを示す形となっています。
12日の週を含む3月の好調ぶりからすると、1週間後に発表される3月雇用統計でも好結果が予想され、また一つドル高支援材料が出てきそうです。
24日のNY金相場は0.2%の小幅続落。欧州時間に1211.2ドルの安値をつけて以降は1220ドル前後での揉み合い推移。米2月耐久財受注の弱い結果にやや買われた場面でも1220ドル台半ばまで。連日のFOMCメンバーのタカ派発言はこの日も続き、今朝にはダラス連銀カプラン総裁の「可能な限り速やかな金利正常化」を望む発言などに1210ドル台へと下落。進行中の短期下落トレンド目標水準は1190ドル台。
NYプラチナ相場も0.87%の続落。200日移動平均線を1年半ぶりに上抜けて3週間、ゆるやかな右肩下がりの形状が変化する前に下抜けトライへと差し掛かった状態。引けにかけてはなんとか持ちこたえた状態も、今朝にかけて950ドルを割れて下抜けの兆し。下値目標930ドル台に向けてもう一段の下落が見込まれる状態。そう遠くない時期に、再び200日移動平均線上抜けトライの場面を迎えることができるかどうかが中長期見通し改善に向けての重要ポイントに。
ドル円は0.47%のドル高円安となって5日続伸。しかし113円ではドル売り圧力が強まる状態で反落、耐久財受注下振れで112円30銭まで小幅急落後は、イースター休暇前の米株や原油の売り手仕舞いによる反発の流れに連れて持ち直し。今朝には再び113円トライへ。110円付近を目指した円高の流れは1週間前の110円60銭台までにとどまり、徐々に円高リスクも後退、連日のFRB関係者のタカ派発言などにも支えられてドル高優勢地合いへ。目先は111円30銭台から114円までのレンジ内で月末の重要指標ウィークの結果を見極める展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/24終値とチャート
25日の国内金価格はわずかに0.08%の小幅反発。下値目安4730円付近到達に伴い、下方圧力はかなり緩和された状態。それでも短期的な方向感はまだ下向き優勢の状況にあり、一方的な反発が見込まれる状況でもない。次週にかけては米経済指標次第の為替とNY金に素直に振り回される展開も予想される。上方向には4830円が抵抗水準となり、上抜けると4900円台回復も見込まれる比較的重要な節目。下方向には4700円、4650円前後がサポートライン候補に。
週間ベースでは-82円(1.7%)で続落。
国内プラチナ価格は0.94%の続落。下値目安3650円に向けた短期下落トレンド進行中。今朝時点で113円台に乗せてきたドル円にサポートされる可能性もあるものの、NYプラチナのもう一段安をカバーするほどには至らず、となる可能性のほうが優勢か。
週間ベースでは-77円(2.04%)の続落。
※参考:金プラチナ国内価格3/25とチャート
2016年3月25日(金)時点の相場
国内金:4,742 円 3/25(金) ▲4(0.08%)
国内プラチナ:3,694 円 3/25(金) ▼35(0.94%)
NY金:1,221.6 ドル 3/24(木) ▼2.4(0.20%)
NYプラチナ:952.4 ドル 3/24(木) ▼8.4(0.87%)
ドル円:112.89 円 3/24(木) ▲0.53(0.47%)
Copyright(C) Let's GOLD