更新日:2017年2月25日(土)
24日のNYダウは軟調推移となり、連日の最高値更新も10日でストップか、と思われた取引終盤に急騰、前日終値をわずかに11.44ドル(0.05%)上回り、終値ベースでは11日連続での過去最高値更新となりました。
主な株価指数、為替、貴金属と原油相場における、最近の連騰記録をチェックしてみます。
※末尾の括弧内数値は連騰最終日のRSI(14)の数値。
14日 英FTSE:2016/12/22→2017/1/13:7,041.42→7,337.81:296.39:4.21%(100.0)
13日 国内プラチナ:2010/3/1→2010/3/17:4,512円→4,886円:374円:8.29%(93.3)
12日 ドイツDAX:2014/11/13→2014/11/28:9,210.96→9,980.85:769.89:8.36%(83.3)
12日 日経平均:2015/5/15→2015/6/1:19,570.24円→20,569.87円:999.63円:5.11%(85.4)
12日 EURJPY:2009/10/8→2009/10/23:130.190円→138.220円:8.030円:6.17%(89.3)
11日 NYダウ:2017/2/9→2017/2/24:20,054.34ドル→20,821.76ドル:767.42ドル:3.83%(93.6)★
10日 NASDAQ:2015/2/10→2015/2/24:4,726.01→4,968.12:242.11:5.12%(88.1)
10日 USDJPY:2014/7/18→2014/7/31:101.169円→102.790円:1.621円:1.60%(79.5)
10日 NYプラチナ:2012/8/31→2012/9/14:1,503.7ドル→1,713.7ドル:210.0ドル:13.97%(80.6)
10日 国内金:2010/3/24→2010/4/6:3,328円→3,551円:223円:6.70%(79.2)
9日 NY金:2014/2/5→2014/2/18:1,251.2ドル→1,324.4ドル:73.2ドル:5.85%(77.2)
8日 NY原油:2016/12/16→2016/12/28:50.90ドル→54.06ドル:3.16ドル:6.21%(75.4)
NYダウの現時点での11連騰を上回る記録は結構あります。
最長は英FTSEの14連騰。昨年末から年初にかけて、トランプ相場終盤の勢いを持続して年越しの連騰。14連騰なので当然最終日のRSIは100となります。なお、FTSEも12月28日以降は12営業日連続での過去最高値更新となりました。
連騰期間内の上昇率最大はNYプラチナ10連騰での13.97%。今回のNYダウ11連騰での上昇率3.83%はかなり控えめ。最小はドル円10連騰での1.6%。2014年に半年以上続いた保ち合い状態終盤の時期でした。
NY金とNY原油相場は過去5年余りでの最高は10連騰に満たず、最終日のRSIもこのなかでは最低水準となっています。
意外にも、NY金とNY原油は一方的な上昇基調が極端に続くことはなく、過熱感が極端に高まり過ぎることも少ないようです。
24日のNY金相場は0.55%の続伸。高値保ち合い上抜けに伴う堅調推移となり、11月10日(1266.4)以来3カ月半ぶりの水準で上値切り上げ、NY朝には1261ドルまで上昇。米10年債利回りが11月末以来3カ月ぶりの低水準となる2.31%台まで低下し、欧州市場で株安ドル安の流れが強まったことなども追い風に。NY市場朝には巻き戻しの流れで一時1250ドル台前半へと反落も、1250ドル台後半へと持ち直して終了。上値目標1270ドルまでもう少しの上昇余地を残す状況。
週間ベースでは+19.2ドル(1.55%)となり、4週続伸。
NYプラチナ相場は1.66%の大幅続伸で9月29日(1030.8)以来、5カ月ぶりの高値水準。金に牽引される形で1020ドルの抵抗水準を突破したことにより加速すると、NY朝には1030ドル台へ。反落局面でも1020ドル付近までで反発すると高値保ち合い状態となって1030ドル台を維持。下値警戒感も強かった状態での保ち合い上抜けに伴う当面の上値目標は1050ドル近辺へ。2月9日高値1032.1ドルとほぼ同水準の高値をつけながら、この水準ではこの日何度も上値を押さえられており、ダブルトップ形成への警戒感も。
週間では+22.7ドル(2.26%)の反発。
ドル円は0.41%のドル安円高で3日続落。28日のトランプ米大統領の議会演説待ちの様相で小康状態となった東京市場、フランス大統領選など欧州政局リスクへの懸念一服でユーロ買いドル売り主導のドル安が進行した欧州市場ではドル円の下落基調も加速、112円台後半を維持できずに112円ちょうど付近まで下落。NY市場では米株の反発とともにドル買い戻し優勢となったものの、ロンドンフィックス後には金利低下とともにドル円は再下落で一時112円割れ。下値目安111円台後半へと足を踏み入れた状態ながら、今年安値111円60銭近辺までもう一段の下げ余地も。なお、10月4日以来4カ月半ぶりに90日移動平均線を割りこみ、11月9日から12月高値までのトランプ相場38.2%戻し(111.99)を達成。この水準で反発できず、今年安値更新の場合には50%戻しとなる109円90銭台が意識される。
週間では-0.76円(0.67%)で続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/24終値とチャート
2017年2月25日(土)時点の相場
国内金:4,838 円 2/24(金) ▲21(0.44%)
国内プラチナ:3,918 円 2/24(金) ▲13(0.33%)
NY金:1,258.3 ドル 2/24(金) ▲6.9(0.55%)
NYプラチナ:1,028.7 ドル 2/24(金) ▲16.8(1.66%)
ドル円:112.14 円 2/24(金) ▼0.46(0.41%)
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