更新日:2017年4月17日(月)
週末の北朝鮮では15日に金日成主席生誕105周年祝賀軍事パレード、新型と思われるICBMなども登場、16日早朝には弾道ミサイル発射、ただし直後に爆発で失敗?これに対して米国は静観の構え。予測不能な朝鮮半島の緊張感は続き、市場の警戒感もまだしばらく続きそうな週明け。
国内金価格は、2015年1月高値と12月安値を起点とする長期三角保ち合いを上抜けており、足下では近年の主要レンジとなってきた4500円から4800円の上限を超えた状態が続きます。現時点でゆるやかに4週続伸となる52週移動平均線は4688円まで上昇し、上方乖離率は2.9%。1月末から12週連続の上方乖離状態となっています。
過去の推移から見た当面の節目水準としては、2015年高安水準の50%戻しとなる4842円、これを超えると今年高値4886円、その上には2016年高値水準から61.8%戻しの水準となる4950円近辺。長期三角保ち合い上抜けに伴う上昇トレンド継続なら、これらの節目水準トライへと向かうことになりますが、近年の主要レンジ継続なら、上抜け水準での推移はまもなく反落へと向う可能性が高まることになります。
そして前者なら、国内金価格の中長期トレンドも変わり始める可能性が高まります。
3連休明けとなる今朝のNY時間外で金は1290ドル台後半へと一段高、しかし為替も東京市場朝から108円20銭台までのドル安円高が進行。17日の国内金価格は4日ぶりの反落となって0.08%の小幅安。スローペースの上昇トレンド継続もNY金が1300ドルの短期目標水準圏内にほぼ到達した状態となり、一服感も生じやすいところ。これに対して円高圧力は高まりこそすれ、後退の兆しはなかなか見られない様子。黄色信号となってきた国内金価格の短期上値目標4880円近辺に向けてはNY金の短期目標水準突き抜けが必要となりそうだが、早期に1300ドルの大台を超えるとその可能性もまんざらでも。
国内プラチナ価格は近年の主要レンジ3500円から3900円までの範囲内で上下動を繰り返し、長期的には安値圏で、中期的には横ばい推移のレンジ相場となっています。やはり、ほぼ横ばい推移状態の52週移動平均線は3734円。下方乖離状態は連続5週めとなり、現時点では-1.8%。わずかに軟調気味の状態のなか、昨年10月安値3352円から今年3月高値3992円までの61.8%戻し(3596円)付近となる3608円の安値を先週つけて小反発、短期下落局面も一服という状態に。
国内プラチナ価格の中期トレンドは3500円から3900円までのコアレンジとする保ち合い状態が続きます。そして拡大レンジとなる3400円から4000円のどちらか抜け出した方向へと大きく動き出す可能性への警戒感も、当面続きそうな状況です。
週明けの国内プラチナ価格は0.24%の反落。NYプラチナも今朝の時間外で980ドル台へと水準を切り上げてはいるものの、いかんせん地政学リスクを背景とする上昇局面では金に追随するプラチナの上昇幅は見劣りするケースが多くなるのもやむなし。金との価格差は11日に1180円、10月24日(1180)以来5カ月半ぶりの水準まで拡大し、今朝には1158円に縮小。4度めの価格差拡大ピーク水準をつけて縮小トレンドがスタートしたか、もう一伸びがあるか、という状況に。金価格のピーク水準が近づき、プラチナ価格の上昇局面がスタートする可能性も。目先は3680円台の節目突破なら3750円近辺までの上昇局面形成へ。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート
2017年4月17日(月)時点の相場
国内金:4,826 円 4/17(月) ▼4(0.08%)
国内プラチナ:3,668 円 4/17(月) ▼9(0.24%)
NY金:1,288.5 ドル 4/13(木) ▲10.4(0.81%)
NYプラチナ:977.4 ドル 4/13(木) ▲9.5(0.98%)
ドル円:108.66 円 4/13(木) ▼0.41(0.38%)
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