更新日:2017年5月1日(月)
国内金価格がプラチナ価格を上回る状態は2015年1月16日から続き、2年4カ月めに入ろうとしています。5月1日時点での価格差(金価格-プラチナ価格)は1214円。過去最大となった2016年3月4日の1221円以来、1年2カ月ぶりの水準となっています。価格差が1200円を超えたのは2度め。
年初から世界同時株安が進行し、金価格が急騰した流れのなかで記録した2016年3月の時は、その前後でも1200円には満たず、翌7日の価格差は1096円へと100円超の急縮小となっていました。2016年6月のピークでは1190円台、同年10月のピーク時は1180円台といずれも1200円には届かず、それぞれ直後にはやはり価格差急縮小の展開となりました。
今回、4度めのピーク水準となり、過去2番めの高水準となったことで、価格差急縮小への警戒感が一段と高まってきました。
これまでと同様の展開を繰り返すことになれば、価格差が急縮小へと向かい、金価格もピークをつけて反落局面入りとなる可能性が高まります。
ただし、過去3回のピーク水準では、価格差が1100円を超えた辺りから急拡大、急縮小となり、文字通りピークを形成する形となってきました。しかし、今回はゆっくりとしたペースでの拡大傾向となっています。金価格がジリ高の展開となっているのに同調する形です。
もしかすると、今回はまだピークではないのかもしれません。その答えはゴールデンウィーク明けに?
週末の北朝鮮ミサイル発射を嫌気して円高方向へ20銭ほど切り下げてスタートした週明け東京市場午前のドル円は、日経平均のプラス圏回復と米金利反発の流れに先導される形で先週末水準111円40銭台を回復。時間外のNY金は1270ドル台へと水準を切り上げてのスタートから、こちらも先週末水準1260ドル台後半に向けてゆっくりと値を戻す展開。1日の国内金価格は0.64%の反発で今年高値となった3月2日(4886)以来、2カ月ぶりの高値水準に。為替やNY金が今朝の流れをもう少し継続するようなら、国内価格も明日は調整日に。しかし、引き続き弱まりそうで弱まらない上昇トレンドは継続中。目先は今年高値更新も視野にもう一段高の可能性も。今晩の米4月ISM製造業景況指数やPCEデフレーターで予想以上の失速などが見られるようだと今朝の流れが巻き戻される展開にも。ただし4830円割れの場合にはトレンド転換へと向う可能性にも要警戒。
52週移動平均は4692円で6週続伸へ、乖離率は+3.6%となって2016年3月以来2年2カ月ぶりの高水準。上方乖離は連続14週め。
なお、4月の月間騰落状況は+46円(0.96%)と反発。5月は昨年まで1勝5敗と分が悪い月。
プラチナ価格は5日ぶりの反発で0.36%高。先週末までの上げ渋り過ぎの状態を補正するような形での小反発。しかし、下向きのパーフェクトオーダーからも抜け切れず、安値安定推移状態となってしまった局面を打開するような兆しも見られず。3630円台から3690円までを主要レンジとした保ち合い傾向の展開はもうしばし継続か。流れとしては反発方向がわずかに優勢、上限ブレイクでトレンド発生なら目標水準は3800円近辺へ、逆に下方向への流れ加速なら下値目標水準は3530円近辺まで。
52週移動平均は3724円となって4週続落中、乖離率は-2.0%で下方乖離状態は7週め。
4月の月間では-31円(0.85%)で小幅続落。5月は近年3勝3敗の五分。
※参考:金プラチナ国内価格5/1とチャート
2017年5月1日(月)時点の相場
国内金:4,863 円 5/1(月) ▲31(0.64%)
国内プラチナ:3,649 円 5/1(月) ▲13(0.36%)
NY金:1,268.3 ドル 4/28(金) ▲2.4(0.19%)
NYプラチナ:948.7 ドル 4/28(金) ▼0.1(0.01%)
ドル円:111.45 円 4/28(金) ▲0.20(0.18%)
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