更新日:2017年11月27日(月)
今年も残すところ1カ月余り、11月27日時点での今年の国内金価格の年間平均は4849円。2015年の4838円をかわして過去最高値となっています。9月以降5000円台へと水準を切り上げ、この近辺での保ち合い状態が続いたことが平均価格を大きく押し上げました。
足下やや軟調推移となっており、残り1カ月間は過去最高値維持をかけた攻防となります。
プラチナ価格の今年の年間平均は3688円。2016年と並び、2005年の3245円以来の安値となっています。3月の急落で大きく水準を切り下げ、9月末以降は年間平均を下回る水準での推移が続きます。
なお、厳密には2016年平均の3688.4円に対し、2017年平均はここまでで3687.9円。3年続落と12年ぶり安値をかけた攻防が続いています。
27日の国内金価格は0.04%の小幅高で4営業日ぶりの反発。時間外のNY金、週明け東京市場朝のドル円も先週末からほぼ変わらずの水準で静かなスタート。高値保ち合い崩れからの軟調な流れは継続中、短期的には4930円台辺りをメドにもう一段の下落も予想される状況。右肩上がりの90日移動平均線は4938円まで上昇し、一時的にはこれを若干下回る程度までの下落も見込まれそう。ただし、この90日移動平均線はもうしばらく上昇基調が続く可能性が高く、価格水準が当面横ばい推移となったとしても12月前半には価格ラインを上抜けることになり、デッドクロスへ。ただし、このラインを極端に下振れることがなければ逆にサポートされる展開も予想され、短期トレンド反転へと向う可能性も。
プラチナ価格は0.44%の反発。週末のNY引け後に南ア国債格下げにより南アランドが急落していたことで、週明けの一段安の展開とプラチナ価格への影響も若干懸念されたものの、週明け時間外のNYプラチナは940ドル台前半での小幅安にとどまる状況。S&Pの格下げに対し、ムーディーズは格下げを見送って投資適格級の最低水準維持としたことで売り圧力も限定的にとどまった様子。ただし、ムーディーズも格下げ前提レビューを表明し、来年2月の2018年予算での財政再建対策を見極めるとしており、あらためて来年のネガティブ材料とはなりそう。
プラチナ価格は保ち合い下抜けによる下落トレンド加速の兆しから巻き戻す形となり、保ち合いレンジを下方向へと拡大しただけにとどまる可能性も。短期トレンドは下向きながら、3600円の大台ラインにサポートされるかどうかが目先の攻防点に。割り込んでしまうと10月安値付近まで一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/27とチャート
2017年11月27日(月)時点の相場
国内金:4,956 円 11/27(月) ▲2(0.04%)
国内プラチナ:3,624 円 11/27(月) ▲16(0.44%)
NY金:1,287.3 ドル 11/24(金) ▼4.9(0.38%)
NYプラチナ:945.3 ドル 11/24(金) ▲4.6(0.49%)
ドル円:111.54 円 11/24(金) ▲0.33(0.30%)
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