更新日:2018年3月31日(土)
3月末時点でドル円は年初から6円40銭超のドル安円高が進行し、年初来騰落率は-5.71%。上下の変動値幅は8円70銭、変動率にして7.7%。年初からここまで、ほぼ一方的にドル安円高が進行してきました。
3月としては39銭の円高、騰落率は-0.37%となり、1月から3月までは昨年に続いての3カ月続落。20カ月移動平均線を大きく下抜けています。ただし足下では下げ渋る展開も見られ、月足でも少し長めの下ヒゲを残して反発への可能性を示す形となっています。なお、月足ベースでドル円の続落が4カ月以上続いたのは円高ピークへと向かった時期の2010年(5-10月の6カ月続落)を最後に、以降一度もありません。
週間では1円54銭(1.47%)のドル高円安となり、3週ぶりの反発。52週移動平均線(110円70銭)からは大きく下方乖離の状態が続きますが、3月には鍋底のような状態となり、足下では抱き線を形成して反発への可能性も示唆。水準的には11月高値114円70銭台から3月安値104円60銭台までの23.6%戻しとなる107円ちょうど付近が最近の保ち合い上限にもなり、この水準を突破することがドル安の巻き戻し継続に向けての最初のハードルということになりそうです。
グッドフライデーで欧米市場が休場となった30日、ドル円は0.23%のドル安円高で続落。日経平均が堅調に推移した東京市場では朝の数時間で106円50銭台から106円10銭台まで軟調推移の展開。以降、何度も下値は106円10銭台を試して反発も閑散状態で値動き自体が縮小。この日の値幅40銭は1月4日と並んで今年最小、今年ここまでの平均値幅85銭の半分以下。
日足レベルでは3月23日安値104円60銭台から28日には107円ちょうどの高値をつけて反落、この間の上昇値幅の38.2%戻しで20日移動平均線も重なる106円10銭で下げ渋り、106円20銭台に落ち着いた状態。この38.2%ライン106円10銭が目先重要なサポート水準にもなりそうです。
米国主導の通商政策動向や事態急変の兆しもある朝鮮半島情勢の動向など不透明要素を抱えながらも次週は米経済指標をきっかけにドル安の巻き戻し再加速か、戻り売り再燃か、いずれにしても比較的大きな動き出しにつながる可能性も。下方向に106円10銭を割り込んだ場合には28日の大陽線の下限105円半ばが次のサポート、ここも割り込むようなら104円台後半の下値再トライの展開へ。上方向には昨年11月来の23.6%戻し107円の水準が抵抗水準となり、ここを上抜けるようならドル安巻き戻しの流れが加速、3月の保ち合い水準を上抜ける形にもなり、38.2%戻しの108円50銭も超えて2月上旬の水準で50%戻し109円70銭も意識される展開にも。
2018年3月31日(土)時点の相場
国内金:4,863 円 3/30(金) ▼18(0.37%)
国内プラチナ:3,429 円 3/30(金) ▼23(0.67%)
NY金:1,327.3 ドル 3/29(木) ▼2.7(0.20%)
NYプラチナ:932.6 ドル 3/29(木) ▼8.2(0.87%)
ドル円:106.28 円 3/29(木) ▼0.25(0.23%)
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