更新日:2018年8月18日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数の8月速報値は95.3。市場予想の98.0を大幅に下回り、昨年9月(95.1)以来11カ月ぶりの低水準となりました。これで3月に14年2カ月ぶり高水準となる101.4まで上昇した後は、5カ月連続の低下。
トレンドを示す3カ月平均は97.1となり、4カ月連続の低下で半年ぶりの低水準。
現況指数は107.8となり、2016年11月(107.3)以来1年9カ月ぶりの低水準となっています。また、7月の114.4からは-6.6ポイントの急低下となっており、低下幅としては2011年8月(-7.2)以来、7年ぶり。期待指数は87.3で7月から変わらず横ばい推移。
大型の家庭用耐久財の購入意欲がほぼ4年間で最低水準となり、自動車の購入意欲も低調、住宅購入意欲は過去10年間で最低水準となったようです。
ミシガン大消費者信頼感指数のメイン指数と現況指数、期待指数はいずれも2011年8月を起点にきれいな上昇トレンドを形成していましたが、この8月にはメイン指数と現況指数がこのトレンドラインを割り込んでいます。
期待指数はまだ上昇トレンドを維持してはいるものの、最近は90ポイント付近で頭打ちとなって伸び悩む状態にあり、これもトレンドライン割れは時間の問題かもしれません。
消費センチメントの減速は一時的、との見方がまだ優勢のようですが、期待指数もトレンドラインを割れて低下基調となったら要注意、です。
17日のNY金相場はわずかに+0.2ドル、0.02%の小反発。ほぼ横ばい推移となり、時間外からNY市場までは1180ドル台前半での小幅もみ合い。ただし、ドル高の調整に伴いジワジワと下値を切り上げる展開となり、NY引け後には1190ドルまで急上昇。トルコショックの煽りを受けての急落からの反発局面は、ここまでは着実に進行している形。ドル高の調整がもう一段進行するようなら1200ドルの大台回復、20日移動平均線(1215.8)との攻防へと向かう可能性も。次週後半にはジャクソンホールでパウエルFRB議長講演も予定され、反発継続か再反落かの分岐点にも。
週間ベースでは-34.8ドル(-2.85%)で続落。昨年5月1日からの週(-41.4ドル、-3.26%)以来、1年3カ月ぶりの大幅下落。
NYプラチナ相場は-7.2ドル、0.92%の反落。780ドルをはさんでの保ち合い推移の展開となり、やや水準を切り下げてNYを終えた格好も、NY引け後には金に追随して790ドル付近まで上昇。反発局面継続に向けては790ドルラインが抵抗水準となる可能性もあり、早期上抜けできれば800ドル台回復へ。その一方で770ドルの節目を割り込んでしまうと安値再更新トライへと向かう可能性も。
週間ベースでは-52.3ドル(-6.3%)となって続落。2016年10月3日からの週(-66ドル、-6.42%)以来、1年10カ月ぶりの大幅下落。
ドル円は43銭のドル安円高で反落。欧州時間にはトルコの裁判所が拘束中の米国人牧師の釈放を求める訴えを却下したことが伝えられ、トルコリラ急落とともに円高圧力が強まり、110円30銭台まで下落。NY市場ではミシガン大消費者信頼感指数が低調となったこともあり、110円半ばまでで上値を押さえられてのもみ合い推移。日足レベルでは上値も下値もジリジリと切り下げる形となり、7月半ばからの下落トレンドが継続、足下のもみ合い状態からも下抜けの兆しとなり、もう一段のドル安円高進行の可能性も。当面の下値目安は6月末安値圏、109円台前半まで。ただし、111円台へと切り返す展開となれば流れも好転、高値再トライとなって112円台後半を目指す流れにも。
週間ベースでは-0.3円(-0.27%)で続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/17終値とチャート
2018年8月18日(土)時点の相場
国内金:4,487 円 8/17(金) ▲29(0.65%)
国内プラチナ:2,970 円 8/17(金) ▲59(2.03%)
NY金:1,184.2 ドル 8/17(金) ▲0.2(0.02%)
NYプラチナ:777.3 ドル 8/17(金) ▼7.2(0.92%)
ドル円:110.51 円 8/17(金) ▼0.43(0.39%)
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