更新日:2019年4月15日(月)
国内金価格は、月足の一目均衡表で三役好転を維持し、長期的な強気相場を維持しています。
近年の価格推移では、概ね4500円から5000円までが主要レンジとなり、4800円から5000円までの高値圏と4800円から4500円までの安値圏に分割される形にもなっています。現状は安値圏の下限割れから高値圏の上限超えへと急速に水準を切り上げてきた流れが一服し、高値圏の上限付近での揉み合い状態。
週足の一目均衡表では、価格水準が転換線(5002)を下回り、基準線(4900)を上回り、二役好転で一役は揉み合い。強気相場からやや減速気味の状態。
日足の一目均衡表では、価格水準は転換線(4977)と基準線(4964)の間、雲の上限(5006)と下限(4944)の間、遅行線は価格水準を上回るものの前後の価格推移からは揉み合いとも言える状態。三役揉み合いの中立状態。
長期的には高値圏を維持する状態ながら、短期的には失速感がより鮮明となり、現在の保ち合い状態からのブレイク方向によっては、4月後半にかけて高値圏の上限超え再トライの可能性もあれば、長期節目4800円を割れて安値圏を試す可能性もありそうです。
3月終値4912円を上回って6年連続での4月上昇となれば、高値圏上限再トライの可能性を残すものの、6年ぶりの4月下落へと向かうようだと、中期レンジ下方シフトも警戒されることになります。
4月後半、金価格は高値圏維持をかけた攻防となる可能性もあります。
週明け時間外のNY金は1290ドル台前半で軟調気味のスタート、為替は112円を挟んでの攻防で112円10銭台の今年最高値に上値を押さえられる状態。15日の国内金価格は-2円、0.04%安となって小幅続落。4月4日(4962)以来、10日ぶりの安値水準となり、3月末の急落局面を除けば5000円を挟んだ保ち合い下限。9日移動平均線(4978)は21日移動平均線(4977)をわずかに上抜けも価格ラインはこれらをまとめて下抜けるチグハグさで短期的な方向感は横ばいから徐々に下方向へも。目先は上昇基調継続の90日移動平均線(4916)までではサポートされそうな状況も、これを下抜けるようだと中期的な潮目が変わる可能性もあり、長期節目4800円割れを試す可能性も。NY金が1300ドルを挟んだ保ち合いを維持してドル円が高値更新へ、もしくはNY金の保ち合い上抜けトライで円高が限定的となれば5010円超へと切り返して5100円台の高値更新へと向かう可能性も。
国内プラチナ価格は日足の一目均衡表では三役好転、週足でも三役好転の強気相場。
しかし、月足では基準線(3452)に上値を押さえられた形となり、二役逆転で一役揉み合い。長期的な弱気相場からの脱却に向けては第一段階の攻防、という状態。
この水準を突破できれば、遅行線が価格水準にぶつかる3600円付近までは意外と早期に到達するかもしれません。
長期的にも重要な節目水準3400円を上回る状態を維持し始めた現状も、1つめの抵抗水準を超えられない状態が続くようだと反落警戒感も高まることにもなります。
4月後半、プラチナ価格は歴史的安値圏からの脱却をかけた攻防が続きます。
15日のプラチナ価格は+20円、0.59%の反発。11日の3431円をわずかに上回り、高値圏での小幅保ち合いから上方ブレイクへの可能性も示唆。890ドル台半ばで下げ渋る状態のNYプラチナが反発へと向かうか、ドル円の高値更新にサポートされる展開となってもう一段水準を切り上げることになれば今年高値再更新と3500円の大台トライへの可能性も。逆の展開で3410円割れへと反落の場合には調整局面進行の可能性が高まり、中長期節目水準3400円割れへ、3月高値圏3320円台までが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/15とチャート
2019年4月15日(月)時点の相場
国内金:4,970 円 4/15(月) ▼2(0.04%)
国内プラチナ:3,434 円 4/15(月) ▲20(0.59%)
NY金:1,295.2 ドル 4/12(金) ▲1.9(0.15%)
NYプラチナ:898.5 ドル 4/12(金) ▲3.2(0.36%)
ドル円:112.03 円 4/12(金) ▲0.39(0.35%)
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