更新日:2020年1月14日(火)
中国の自動車販売台数は2019年、年間で2575万台となり、前年比3.1%減となった2018年の2804万台からは8.1%減となって2年連続の前年割れ。
景気減速を背景に2020年も若干の減少予想が有力となり、2017年の2894万台が当面のピークとなって3年連続の前年割れも見込まれる状況に。
なお、米国の年間販売台数も2019年は1705万台となって前年比-1.3%。2017年の前年比-1.8%以来、2年ぶりの前年割れ。2015年以降は5年連続の1700万台の高水準にあり、2016年の1755万台をピークに頭打ちの傾向にも。2020年には横ばいか、もしくは微減かとの見方も。
なお、中国の月間販売台数では12月は265.8万台。前年同月比では-0.13%となり、18ヵ月連続の前年割れ。ただし、昨年5月に前年比-16.4%まで落ち込んだのがボトムとなり、年後半には減少幅を縮小、9月以降は4ヵ月連続の縮小となってプラス圏回復も目前の水準に。
電気自動車(EV)や自動運転などへの変革期でもあり、中国や欧州では特に厳しい排ガス規制なども逆風となり、景気減速傾向と合わせ、2大自動車市場を筆頭に2019年も2020年にかけても、世界の自動車販売台数は伸び悩み傾向にあるようです。
景気減速傾向の背景の一つにもなってきた米中貿易摩擦の問題が今週、第1段階合意の署名を経て緩和方向へと向かうなら、世界の2大自動車市場の回復への追い風にもなる可能性もありそうですが、果たしてそううまく行くかどうか・・・。
13日のNY金相場は-9.5ドル、0.61%の反落で1月2日(1528.1)以来、10日ぶりの安値水準。雇用統計後に1560ドル台半ばまで上昇した週末高値がピークとなり、週明けは軟調スタートとなって時間外のうちに1550ドル割れ、NY市場では1550ドル台後半までの反発も一時的、NY引け後には再度1550ドル割れへ。今週予定される米中第1段階合意の署名に向けて、S&Pとナスダックが過去最高値更新と米株高でリスク選好の流れが再開。米財務省が昨年8月に指定した中国の為替操作国認定を解除する計画が伝えられたことも市場の好感材料に。なお、その後実際に公表された半期に一度の為替報告書では為替操作国の指定はなし、「監視対象国」としてはスイスが追加された他、中国、日本、韓国、ドイツなどが引き続き指定され、ユーロ安や円安などを非難してドル安誘導材料にも。11月安値1446.2ドルから今年最高値1613.3ドルまでの38.2%戻し(1549.5)ではサポートされず、これを割り込んだことにより目先の下値目安としては50%戻し(1529.8)付近、1530ドル近辺まで。上方向には1560ドルが当面の抵抗水準となり、これを突破できれば1590ドル近辺までが上値目標にも。
NYプラチナは-3.9ドル、0.4%安となって3日ぶりの反落。金に連れてやや軟調な展開も970ドルから980ドル台までのレンジで売り買い交錯、NY午前には一時970ドル割れも午後には980ドル台回復など、小幅レンジでの揉み合い状態に。NYに引け後には980ドル割れの兆しも、990ドルから960ドルまでの保ち合いレンジ内の高値圏で下げ渋り。金の一段安に追随しやすい状況ながら、目先960ドルの下限まででは比較的サポートされそうな状況にも。サポートされない場合には940ドル近辺までが次の下値目安に。
ドル円は40銭超のドル高円安となって反発。昨年5月22日(110.32)以来、約8カ月ぶりのドル高円安水準。成人の日の祝日で休場の東京市場を静かにやり過ごし、リスク選好の流れとなった欧州時間に円安急進、109円60銭台から90銭台へと水準を切り上げると、NY時間にはやや材料難と110円への抵抗感から90銭近辺での小康状態に。今朝の東京市場では株高の流れとともに110円台へ。109円60銭の抵抗水準を突破し、110円の節目も超えてきたことで、まずは110円半ばまでが短期上値目標に。中期的にはドル高円安トレンド再開の可能性もあり、材料次第では昨年高値112円半ば辺りまで上値を伸ばすような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/13終値とチャート
3連休明け、14日の国内金価格は先週末から-9円、0.15%安となり、横ばいを挟んでの続落。1月7日(5931)以来、1週間ぶりの安値水準。12月安値5565円から1月高値6061円までの23.6%戻し(5944)にもほぼ到達。米中合意署名イベントなどを好感する形でリスク選好の流れがもうしばらくは続きやすく、NY金の一段安も想定されることから国内価格へも下押し圧力。節目となりやすい水準として38.2%戻し(5872)も意識される可能性も、円安サポートで下げが相殺されやすくもなり、一段安の場合の目安としては5900円近辺まで。
プラチナ価格は+39円、1.06%の続伸。2018年2月7日(3724)以来、1年11ヵ月ぶりの高値水準となり、短期上値目標3720円台にも到達。目先は一服感と、NY金に連れてのNYプラチナの下押し圧力と円安の流れとの相殺で調整も小幅にとどまる可能性も。当面のサポート水準となる3630円までの調整は短時間では想定し難い状況にも。
※参考:金プラチナ国内価格1/14とチャート
2020年1月14日(火)時点の相場
国内金:5,946 円 1/14(火) ▼9(0.15%)
国内プラチナ:3,722 円 1/14(火) ▲39(1.06%)
NY金:1,550.6 ドル 1/13(月) ▼9.5(0.61%)
NYプラチナ:982.1 ドル 1/13(月) ▼3.9(0.40%)
ドル円:109.93 円 1/13(月) ▲0.46(0.42%)
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