更新日:2020年7月6日(月)
夏には弱い?可能性も指摘されていた新型コロナウイルスの感染第2波は北半球でも、米国を中心に一段と進行。経済活動の再開一時停止などの動きは米国だけにとどまらず、中東でもサウジやUAEなどで同様の動きが見られ始め、比較的落ち着いたようにも見られる欧州でも、スペインのカタルーニャ自治区の一部ではロックダウン再開。数字上は国内でも東京などでは第2波が拡大し、警戒感も高まる週明け。
それでも3連休明けの米株先物などの堅調推移に連れて日経平均も午前のうちに+300円超へと大幅高。
最高値圏での推移が続く国内金価格には高値警戒感も漂います。
コロナショック後の国内金価格は4月上旬から5月にかけて価格水準を大きく切り上げましたが、この間、相場の勢いや方向性を示すモメンタム指標のピーク水準は低下。この後、価格は調整局面となって6600円近辺から6400円台へと下落しました。
5月半ばから7月1日までのレンジで見ると、価格のピーク水準は6600円付近から6700円台へとさらに大幅上昇。この期間のモメンタムのピーク水準は、わずかに低下。
現状は、失速状態を示す状態となっています。
上昇トレンドの際の調整局面では、これまで過去20日間の高値と安値の中央値付近が有力なサポートとして作用してきました。現時点での過去20日間の高安中央値は6604円。
目先、短期的に調整局面が進行する展開となった場合、6600円前後は有力なサポート候補となります。
6日の国内金価格は+14円、0.21%の続伸。時間外のNY金は3連休前の水準1780ドル台後半でほぼ動意なし、為替は株高の流れに連動する形で円安とドル安が同時進行。ドル円ではドル高円安優勢の展開で107円50銭近辺から60銭台へと小幅上昇スタート。7月1日の過去最高値6734円以来、5日ぶりで過去2番めの高値水準となった国内金価格は史上最高値圏での保ち合いを維持。過熱感も6月末の中立付近から70%前後まで急速に高まってきた状態を維持し、高値警戒感を抱えながらの下げ渋り。現時点ではNY金も高止まり状態が続き、円高も抑制された状態にあることから、高値再更新へと向かう可能性も低くはなさそうで実際にそうなれは上値目標は5月高値(6603)から5月末安値(6428)までの200%戻し(6778)近辺、6780円前後まで。調整局面となって6660円の下値サポートを割り込んだ場合には、6月安値(6473)から最高値(6734)までの半値戻し(6604)と5月高値(6603)近辺、6600円前後までが次の下値目安。
5月半ばから6月半ばまで、国内プラチナ価格のピーク水準は3200円台でほぼ同水準、この間のモメンタム指標のピーク水準は急低下。この後、プラチナ価格は水準を切り下げる展開となりました。
6月半ば以降の価格水準のピークは概ね横ばい推移、この間のモメンタム指標はわずかながらボトムを切り上げる形になっています。
短期的には下押し圧力が緩和されつつある可能性を示す状態となり、過去20日間の高安中央値3113円を超えることができれば、過去20日間の高値3207円前後を目指す展開となる可能性もありそうです。
6日のプラチナ価格は-1円、0.03%の小幅安で3日続落。3連休明け時間外のNYプラチナは820ドル半ばで金と同様にほぼ値動き停止状態でスタート。6月30日(3060)以来1週間ぶり安値となった国内プラチナ価格は、レンジを拡大する逆ペナント型の三角保ち合いを維持しながらもレンジ内高値圏での下げ渋り。調整局面を値幅ではなく時間でやり過ごす状態にもなりつつあり、短期的にはいったん底打ち反転への動きが近づいている可能性も。3100円の上限を超えることができればそれなりの反発局面形成へと向かう可能性も高まり、6月高値圏3220前後までが上値目標に。その一方で値幅調整再開となって3010円でサポートされないような展開となった場合には3月安値(2422)から5月高値(3227)までの38.2%戻し(2919)近辺、2910円台までが下値目安に。
金との価格差は7月1日の3636円を上回る3642円となって過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格7/6とチャート
2020年7月6日(月)時点の相場
国内金:6,713 円 7/6(月) ▲14(0.21%)
国内プラチナ:3,071 円 7/6(月) ▼1(0.03%)
NY金:1,790.0 ドル 7/2(木) ▲10.1(0.57%)
NYプラチナ:831.6 ドル 7/2(木) ▼2.8(0.34%)
ドル円:107.51 円 7/2(木) ▲0.01(0.01%)
Copyright(C) Let's GOLD