更新日:2020年12月11日(金)
先日、60才の若さで他界されたサッカー界のスーパースター、マラドーナ氏を忍び、かつての所属クラブ、イタリアの名門ナポリではスタジアムの名称を「マラドーナ・スタジアム」に変更し、地下鉄の駅名までも「マラドーナ」に変更するのだとか。
一方、マラドーナ氏の出身国アルゼンチンではマラドーナ氏の肖像を紙幣に入れようという動きまでもあるようです。
1980年代のフォークランド紛争の禍根が残るなか、1986年メキシコ・ワールドカップ準々決勝でのイングランド戦を2-1で勝利したアルゼンチンの2得点はいずれもマラドーナによるもので1点めは「神の手」、2点めは「伝説の5人抜き」としてあまりにも有名。
アルゼンチンの上院議員による今回の提案では、アルゼンチンの最高額紙幣の片面にマラドーナ氏の肖像を、もう一方の面にはイングランド戦の2点目のシーンを入れようというものだそう。
アルゼンチンでは相次ぐデフォルトにより通貨安が続き、アルゼンチンの通貨ペソは2015年の1ドル=10ペソから現在では80ペソ台。5年間で8倍のドル高ペソ安となっています。
特に今年に入ってからはコロナショックでの新興国通貨の急落、その後の回復基調ではドル安新興国通貨高が進行するなかでも一方的なドル高ペソ安が続き、年初から12月までに37%超のペソ安となっています。
マラドーナ、メッシと歴代のスーパースター輩出国であっても、通貨安には歯止めがかかりません。
マラドーナ紙幣がアルゼンチン経済にとっての「神の手」となるかどうか。
10日のNY金相場は-1.1ドル、0.06%の小幅続落。11月末安値(1776.2)から12月8日高値(1879.8)までの半値戻し(1828.0)達成後の一服状態。時間外は38.2%戻し(1840.2)をはさんでの小幅保ち合いとなり、安値はロンドンでの1831.5ドルまで。ECB理事会でのパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の増額と期間延長は予想通りながら、ラガルドECB総裁のユーロ高牽制発言もそれほど強くもなく、NY序盤にかけてユーロ高ドル安が進行した流れに連れて1850ドル台半ばまで小幅に急騰。米失業保険申請件数の予想外の急増なども材料視された様子も、ユーロドルが直近高値1.2170ドル台手前で失速した流れにも追随する形で小幅に急反落。ただし下値も1830ドル台半ばまでと限定的、NY午後にかけては38.2%戻し(1840.2)付近へと収束。目先は次週のFOMC待ちへ、下げ止まり切れない20日移動平均線(1845.2)を上抜けできれば1870ドル台の節目トライへも。これも突破する展開となった場合の上値目標は10月高値圏、1930ドル台。
NYプラチナは+9.2ドル、0.9%高で4日ぶりの反発。長期トレンド転換点1070ドル台で上値を押さえられて反落した流れは前日安値998.1ドル、11月安値(838.2)から12月4日高値(1093.1)までの38.2%戻し(995.7)付近で下げ止まった可能性。この日の安値はロンドン時間の1005.8ドルまで、大台割れを回避して反発基調。NY朝には金の急騰局面に追随し、1020ドル手前から1050ドル手前まで急騰。急騰後の高値を維持できないのは金と同様ながら、急反落局面では23.6%戻し(1032.9)付近までで下げ渋る底堅さも。NY引け後には1040ドル再トライの様相にも。目先、1010ドル台でしっかりサポートされる状態となれば、いずれ長期トレンド転換点再トライへも。下方向へは1010ドル台でサポートされなければ990ドル程度までは下げやすい状態。
ドル円は4銭のドル高円安、0.04%の小幅高で3日続伸。東京午前の時間帯には円安の勢いに連れて104円20銭台から50銭近辺まで急騰、欧州・NY朝にかけては104円40銭台を中心に揉み合う形で最近の水準では高止まり。一時1週間ぶり高値となる104円60銭付近まで上昇も、失業保険申請件数の増加などもあってドル安急進、104円20銭台へと急反落。値幅は限定的ながらも上に行って来いとなって上ヒゲを残した日足の勢いを反映するように、今朝の東京市場では日経平均の軟調推移にも連れて104円割れをかけた攻防へ。103円80銭近辺のサポートを割り込むようだと下値トライの流れとなって102円台半ばまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/10終値とチャート
11日の国内金価格は-8円、0.12%の小幅続落。8月最高値を起点とする下落トレンドは4ヵ月を超え、11月末安値を起点とする短期上昇局面は9日(6829)までで終了、反落状態。大きな下降チャネルの下限ラインで反発し、上限ライン付近で反落した状態にも。11月以降は21日移動平均線(6748)が上値抵抗線にもなり、12月に入って9日移動平均線(6708)が下値サポートにもなりつつある状態。これらのせめぎ合いの現状から、21日線超えなら短期反発局面再開、6830円の節目トライへ。9日線割れなら短期下落局面継続へ、11月安値を割れると中期下落トレンド継続へ。
週間ベースでは+17円、0.25%の小幅続伸。
プラチナ価格は+84円、2.31%の反発。右肩上がりの9日移動平均線(3664)にサポートされ、価格ラインの下に全て上昇基調の9-90日移動平均線が上から昇順に並ぶ強気のパーフェクトオーダーを維持し、崩れかけた価格ラインの上昇基調を下支え。価格水準が大きく崩れなければ次週にもはるか下方に位置する200日移動平均線(3212)も反転見込みとなり、大きな流れが変わり始める可能性を示す状態にも。目先、3800円の節目を超えると3840-50円程度までが短期上値目安。3640円を割れると、中長期的な節目2013年高値(5445)から今年安値(2422)までの38.2%戻し(3577)付近までが短期下値目安に。
週間ベースでは+38円、1.03%高で6週続伸。6週続伸は8月3日からの週まで以来、4ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格12/11とチャート
2020年12月11日(金)時点の相場
国内金:6,723 円 12/11(金) ▼8(0.12%)
国内プラチナ:3,725 円 12/11(金) ▲84(2.31%)
NY金:1,837.4 ドル 12/10(木) ▼1.1(0.06%)
NYプラチナ:1,027.7 ドル 12/10(木) ▲9.2(0.90%)
ドル円:104.25 円 12/10(木) ▲0.04(0.04%)
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