更新日:2021年8月16日(月)
8月第1週は米7月雇用統計のポジティブ・サプライズ、第2週は7月消費者物価インフレ鈍化の兆候も、生産者物価は上げ止まらず。そして8月ミシガン大消費者信頼感指数はネガティブ・サプライズ。強弱混在となった8月前半の米指標の結果を受けて早期テーパリングへの思惑も揺れ動き、市場も乱高下。急落後の金価格も足下では一定の急反発。
8月後半は冷静に指標動向を見極め、金融政策転換に向けた次のステップへの移行タイミングを推察する時期にもなりそうです。
16日の国内金価格は+56円、0.82%の反発で8月6日(6957)以来、10日ぶりの高値。7月高値(7048)から8月安値(6710)までの38.2%戻し(6839)を達成し、急降下が続く9日移動平均線(6857)も目前に。ただし、ここから先は上値が重くなることも想定され、短期的には50%戻し(6879)を回復できるかどうか。米指標悪化など早期テーパリング観測後退につながる新たな材料があれば61.8%戻し(6919)なども視野に。
日足一目均衡表では三役逆転状態からの反発途上、転換線(6843)をなんとか上抜け、基準線(6879)はさらなる反発基調へのボーダーラインにも。これを上回るような展開となれば、遥か上方で推移する雲の下限(6993)、遅行線が相対する価格水準(6977)トライに向けた流れ継続へも。そして現状は6月高値を起点とする抵抗線と5月半ば以降の下値サポートラインとで形成する斜行三角保ち合い上抜けをかけた攻防状態にもあり、これが8月後半の流れを大きく左右することにも。
プラチナ価格は-14円、0.35%の続落。下落基調が続く9日移動平均線(3930)超えは維持しながらも同調しての軟調推移となって乖離幅は変わらず。トレンド好転目前の状態でいったん頭打ち。あらためて3960円台の直近高値更新で上値トライ再開となれば、4000円の大台回復トライ、7月高値(4385)からの38.2%戻し(4016)の達成確率も高まり、6月安値4030円近辺までが上値目標に。
日足一目均衡表では三役逆転状態からの反発途上、転換線(3918)をなんとか上抜けた状態は金と同様。基準線(4087)がその先の動向を左右するボーダーラインとなる状況も同様。そして春以降、斜行三角保ち合いを形成し、その上抜けをかけた攻防状態も。ただし、1回目のトライには小さく失敗。しばしばトレンド転換のきっかけとなってきた斜行三角保ち合い上抜けに成功したなら、一定の上昇トレンド形成へと向かう可能性も高まるところだが。
※参考:金プラチナ国内価格8/16とチャート
2021年8月16日(月)時点の相場
国内金:6,851 円 8/16(月) ▲56(0.82%)
国内プラチナ:3,937 円 8/16(月) ▼14(0.35%)
NY金:1,778.2 ドル 8/13(金) ▲26.4(1.51%)
NYプラチナ:1,026.0 ドル 8/13(金) ▲8.3(0.82%)
ドル円:109.59 円 8/13(金) ▼0.84(0.76%)
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