更新日:2021年10月31日(日)
ワールド・ゴールド・カウンシルが今週発表したレポートによると、2021年第3四半期の世界の金需要は830.8トン。
前期比-120.5トン(-12.7%)で3四半期ぶりの減少、3四半期ぶり低水準。減少率は2年半ぶりの急減。前年比では-63.7トン(-7.1%)で6四半期連続の減少。
<目的別需要>
■宝飾品:442.6トン※2四半期ぶり低水準、前期比+46.0トン(11.6%)、前年比+109.7トン(+33.0%)シェア53.3%※2四半期ぶり高水準
■産業用:83.8トン※3四半期ぶり高水準、前期比+3.6トン(4.5%)、前年比+6.6トン(8.6%)、シェア10.1%※3四半期ぶり高水準
■投資:235.0トン※2四半期ぶり低水準、前期比-48.8トン(-17.2%)、前年比-259.9トン(-52.5%)、シェア28.3%※2四半期ぶり低水準
■中央銀行:69.3トン※4四半期連続買い越しで3四半期ぶり低水準、前期比-121.3トン(-63.6%)、前年比+79.9トン(754.7%)、シェア8.3%※3四半期ぶり低水準
※参考
<中銀保有量・四半期増加ランキング>
1:インド:744.80(+39.20)
2:ウズベキスタン:383.50(+25.50)
3:ブラジル:129.65(+8.54)
4:カザフスタン:392.67(+6.72)
5:ロシア:2298.53(+6.22)
6:モンゴル:13.89(+3.97)
7:セルビア:36.83(+0.40)
以下、チェコ、イラク、エジプトなど。
<投資需要・内訳>
■現物:261.7トン※2四半期ぶり高水準、前期比+18.6トン(7.6%)、前年比+40.7トン(18.4%)
■ETF:-26.7トン※2四半期ぶりの売り越し。
<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は704.3トン。前期比+64.6トン(10.1%)、前年比+150.4トン(27.2%)で2四半期ぶり高水準。
★1位中国、2位インドは6四半期連続。中国の宝飾品需要は156.8トンで2四半期ぶりに増加。インドは96.2トンで2四半期ぶり高水準。現物投資需要は中国が64.7トンで2四半期ぶり高水準。インドは42.9トンで3四半期ぶり高水準。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは51.2%で2年ぶり高水準。
<世界の金消費大国>
中国とインドは2いずれも四半期ぶり高水準。上位10カ国のうち、前期比で増加したのは8ヵ国。3位の米国は4年2四半期ぶり高水準となった前期からは8トン余りの減少。4位ドイツも9年3四半期ぶり高水準となった前期からは12トン程の減少。上位4ヵ国と8-9位は前期から変わらず、トルコは2四半期ぶり高水準で1ランクアップ、イランは4四半期ぶり、インドネシアは7四半期ぶり高水準でいずれも6ランクアップ。UAEは2四半期ぶり高水準で1ランクアップ。ベトナム、スイス、パキスタンが圏外へ。ベトナムは9トン余りの急減で2010年以降では最少に。
なお、日本は現物投資需要が買い越しへと戻ったことで5トン超の大幅増、31位から18位へとジャンプアップ。
<需給バランス>
リサイクルは298.0トンとなって前期比+16.5トン(5.9%)、3四半期ぶりの高水準。鉱山産出分と合わせた総供給量は1238.9トンとなり、4四半期ぶり高水準。
需給バランスは11四半期連続の供給増で+367.4トン、3四半期ぶりの高水準。
2021年10月31日(日)時点の相場
国内金:7,174 円 10/29(金) ▲5(0.07%)
国内プラチナ:4,068 円 10/29(金) ▲34(0.84%)
NY金:1,783.9 ドル 10/29(金) ▼18.7(1.04%)
NYプラチナ:1,020.7 ドル 10/29(金) ▼3.2(0.31%)
ドル円:113.97 円 10/29(金) ▲0.42(0.37%)
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