更新日:2021年11月22日(月)
国内金価格は今年、3月安値(6413)から6月高値(7335)まで922円上昇。その後の反落局面は8月安値(6710)で折り返して上昇トレンドへ。N計算値を適用し、922円上昇した場合の水準は7632円。過去最高値7676円再トライも意識される水準までの上昇もあり得るか、とも思われる急騰局面を形成してきましたが、足下で急失速。
ここから今年高値再更新へと切り返す展開となれば、最高値再トライへの可能性も再び意識されることにもなりそうですが、早期利上げ観測台頭による下方圧力がインフレヘッジの金買いを上回る状態が続けば、N計算値トライには失敗、という状態にもなりそうです。
国内金価格は2020年3月安値(5648)から2020年8月の過去最高値(7676)まで上昇した後、この間の上昇値幅の61.8%戻し(6423)を達成し、今年3月安値(6413)まで下落しました。
その後、3月安値から6月高値(7335)まで上昇局面を形成して反落。この感の上昇値幅の61.8%戻し(6765)を達成し、8月安値(6710)まで下落しました。
その後、8月安値から11月高値(7483)まで上昇局面を形成し、ピークアウトした可能性が急浮上。この間の上昇値幅の61.8%戻しは7005円。
61.8%戻しの法則に従えば、中期的には7000円近辺までが次の下値目安となる可能性もありそうです。
22日の国内金価格は-67円、0.9%の続落で10日(7247)以来、12日ぶりの安値。週末にかけて続落で調整局面入りの可能性も示唆したNY金は、週明け時間外を1840ドル近辺までの急落スタート。切り返した流れでも節目の1850ドルには届かず、下げ渋り、でも上げ渋る状態。ドル円も週末の調整から114円割れで週明けをスタート、程なく114円台を回復も114円10銭台が重そう。国内金価格は半月ぶりに9日移動平均線(7423)を割り込み、強気のパーフェクトオーダーも崩れて調整局面入りの様相にも。今週は早期利上げ観測台頭が重石となる状況下でのサンクスギビング・ウィーク、FRB議長人事やPCEインフレ指標などの結果次第で上下双方向に振れる可能性も。下方向へは9月安値(6764)から11月高値(7483)の23.6%戻し(7313)辺りまでは意識されやすく、切り返して今年高値更新へと向かえば7500円の大台超え、短期的には7530円程度までの上昇もあり得るか。
プラチナ価格は-110円、2.61%安となって4営業日続落。11月8日(4095)以来、2週間ぶりの安値。4日続落後のNYプラチナは週明け時間外もわずかに軟調、一時1030ドル割れへと週末安値を下回るも1030ドル台前半で下げ渋り。調整局面継続で一段安を余儀なくされた国内プラチナ価格は今年前半高値圏と後半10月までの安値圏との分断ライン、4200円の節目をあっさり割れると1ヵ月半ぶりに上げ止まった21日移動平均線(4173)も割り込み、さらなる調整継続への警戒感も。短期的には一服感も、ただし過熱感もない状態、下値サポート候補は水平状態の90日移動平均線(3987)。
週足・一目均衡表では転換線(4026)と基準線(4059)を上回りながらも遅行線は相対する価格ラインを下回り、雲の上下限のちょうど中央付近。週足レベルでは中立とも言えそうな状態に。52週移動平均線(4166)も今朝の急落で下回り、今年高値(4798)から今年安値(3536)までの半値戻し(4167)も同様に下抜けたばかりの状態。中立状態での攻防が続くか、下方向への流れが強まるか、微妙な水準にきている様子も。
※参考:金プラチナ国内価格11/22とチャート
2021年11月22日(月)時点の相場
国内金:7,391 円 11/22(月) ▼67(0.90%)
国内プラチナ:4,100 円 11/22(月) ▼110(2.61%)
NY金:1,851.6 ドル 11/19(金) ▼9.8(0.53%)
NYプラチナ:1,036.0 ドル 11/19(金) ▼20.4(1.93%)
ドル円:114.02 円 11/19(金) ▼0.22(0.19%)
Copyright(C) Let's GOLD