更新日:2022年7月25日(月)
2022年後半がスタートしてまもなく1ヵ月。残り1週間となった7月、国内金価格は25日時点で6月末から-469円、5.37%の大幅安。今年最大の下落幅、下落率となり、昨年6月(-493円、6.73%)以来13ヵ月ぶりの大幅下落中。それ以前で6%以上の下落は2015年11月まで遡ることになり、6年半余りで2番めの急落局面を現在形成中。なお、昨年6月はFOMCで2023年に0.25%×2回の利上げ見通しが示されたことなどからドルが買われて金が大きく売られた月。
その見通しは大きく前倒し、利上げ幅も大幅拡大されての利上げフェーズが既にスタートし、今月には一時1.0%利上げ予想も飛び出したことから急落局面を形成。
その結果、過去最高値付近から急降下した7月の国内金価格は4月と6月高値で構成する中期ダブルトップのネックライン付近に到達。そして今年1月安値から4月最高値までの38.2%戻し(8243)にも相当する中期重要水準との攻防が続く状態。日足一目均衡表では三役逆転の弱気相場入りも、遅行線が相対する雲の下限や90日移動平均線との攻防状態となって下げ渋りをサポートする状態にも。
中期重要水準を完全に割り込んだ場合に想定可能な下値目安としては、ダブルトップの値幅600円程度さらに下落すると仮定するなら7600円近辺。今年後半にかけては、1月安値から4月最高値の76.4%戻し(7625)近辺までの下落が意識される場面が訪れる可能性も否定はできません。
週明け時間外のNY金は1720ドル台半ばから1720ドル近辺へと軟調推移。為替ドル円はややしっかりめの調整となった先週末に135円50銭台まで下げたところからの反発基調が継続、136円10銭近辺から136円50銭超へと堅調スタート。
25日の国内金価格は-11円、0.13%の反落。軟調気味の展開から週末に切り返した流れは続かず、またしても9日移動平均線(8306)手前で失速する形にもなり、そうこうしている間に上から21日移動平均線(8453)も90日移動平均線(8456)を下抜け。90日線がわずかに上昇基調を維持していることがせめてもの救い。地合い回復に向けては9日線上抜けは必須、8320円の節目を上抜けることができれば8400円の大台回復を目安に反発局面形成へ。逆に8230円割れへと7月安値更新となれば一段安の展開へ、中期重要水準5月安値(8181)が短期下値目安に。
国内プラチナ価格は7月25日時点で前月比-323円、7.29%の大幅反落中。今年最大の下落で金と同様に昨年6月(-381円、8.38%)以来、13ヵ月ぶりの急落。
そして金と同じように3月と6月高値とで中期ダブルトップを形成し、そのネックライン4100円近辺での攻防状態に。日足一目均衡表でも三役逆転の弱気相場入り、三角保合い崩れの兆しもあり、4100円から4186円辺りまでのサポート帯をしっかり上抜けない限り、下押し圧力の強い状態は続きそうです。
ダブルトップ完成で想定可能な下値目安としては、ダブルトップの値幅600円程度さらに下落すると想定すれば、3500円。昨年9月安値3536円近辺までの下落もあり得るかもしれません。
25日のプラチナ価格は-39円、0.94%の反落。週末の反発で9日移動平均線(4138)に上値を押さえられたことが暗示していたかのように、この反発分を帳消し、7月安値となった13日(4070)以来の安値。4110円の節目をわずかながらも割り込んだことで一段安へと向かう可能性も。4100円の中期重要水準を割れて7月安値も更新へ、4000円の大台割れが短期下値目安にも。一時的な下振れにとどまって4150円の節目上抜けへと切り返すことができれば局面打開、4300円の大台近辺を上値目標に反発局面形成へも。
※参考:金プラチナ国内価格7/25とチャート
2022年7月25日(月)時点の相場
国内金:8,271 円 7/25(月) ▼11(0.13%)
国内プラチナ:4,108 円 7/25(月) ▼39(0.94%)
NY金:1,727.4 ドル 7/22(金) ▲14.0(0.82%)
NYプラチナ:867.2 ドル 7/22(金) ▲8.5(0.99%)
ドル円:136.09 円 7/22(金) ▼1.23(0.90%)
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