更新日:2023年4月24日(月)
FOMC2週前の週末からブラックアウト期間に入った直後の週明け、5月2-3日のFOMCでは0.25%追加利上げの確率が90%近くまで上昇。3週前には据え置き予想と五分五分、4週間前には据え置き予想が8割を超えて利上げ打ち止め観測優勢となっていた状況からは形成逆転。この状況を反映する形で2000ドル超での推移が続いたNY金は過去最高値更新には至らず、2000ドル超での連続推移期間過去最長を更新し続けて力尽きた格好にも。
2000ドル割れで調整局面入りのNY金は週明け時間外も、先週末からほぼ変わらず1990ドル台前半での推移から1990ドル割れトライへとわずかに軟調気味。NY金との逆行状態で堅調推移が続くNYプラチナは週末の1140ドル台を維持し切れず、週明け時間外は1120ドル台前半へ、6日ぶりの反落も意識される状況。週末にかけて続落のドル円は節目の134円ラインとの攻防状態で週明けをスタート、東京市場では134円20銭台へと円安方向へ。
24日の国内金価格は-110円、1.16%の反落。下げ幅としては今年の絶対値平均47円の2.34倍、今年3番めの急落となり、4月10日(9316)以来2週間ぶりの安値。それなりの値幅をもって調整局面を形成、上げ止まった9日移動平均線(9432)を割りこみ、ほぼ1ヵ月ぶりに強気のパーフェクトオーダー崩れ。9420円の節目割れに伴う短期下値目安9350円程度まで、即到達。NY金の下げ余地を残す可能性とドル円の微妙な水準での攻防状況からはもう一段の下押し圧力の可能性も。21日移動平均線(9305)が推移する9300円近辺までがもう一段の下値警戒水準にも。
日足・一目均衡表では転換線(9418)を下回って7週ぶりに三役好転崩れ。調整局面がもう少し続いた場合のサポート候補としては、基準線(9245)、昨年末安値から4月高値の23.6%戻し(9224)など。なお、依然として三役好転が続く週足の転換線は9087円、月足の転換線は8832円。長期的には依然、上昇トレンド継続中。足下の調整局面入りは妥当な水準にも見え、短中期的には9000円付近までの調整は十分想定可能レベル。
プラチナ価格は+95円、1.87%の反発。上げ幅としては今年の絶対値平均49円の1.94倍、今年6番めの急騰。なお、100円超の上昇が今年ここまでで5回、そのうち4回が3月31日以降。2015年1月23日(5193)以来、8年3ヵ月ぶりの高値。RSI(14)は84.5%となり、昨年6月9日以来10ヵ月ぶりの過熱感高騰状態。この時の価格水準は4682円、翌10日には4494円へ、-188円、4.02%の急落という展開に。調整目安となりうる2月安値(4289)から4月高値の23.6%戻しは4966円(下落率4.04%)、9日移動平均線は4917円(同4.99%)。さらなる高値警戒水準としては2015年高値(5193)を超えると5200の大台、2014年高値(5246)など。
日足・一目均衡表では3週連続の三役好転。週足、月足も同様で短・中・長期いずれも強気相場のグランドスラム状態。現状水準に最も近いサポート候補となるのは日足の転換線で4903円。月足では雲のねじれ付近で急騰局面を形成し、いくつかの節目を突破して新たな領域へ、主要レンジの上方シフトを試すような展開にも。2014年高値を超えるようだとその先には5300円、5400円の大台、近年最高値となった2013年高値5445円などが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格4/24とチャート
2023年4月24日(月)時点の相場
国内金:9,341 円 4/24(月) ▼110(1.16%)
国内プラチナ:5,175 円 4/24(月) ▲95(1.87%)
NY金:1,990.5 ドル 4/21(金) ▼28.6(1.42%)
NYプラチナ:1,138.7 ドル 4/21(金) ▲31.1(2.81%)
ドル円:134.14 円 4/21(金) ▼0.10(0.07%)
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