更新日:2023年9月22日(金)
この日の米指標は強弱混在。
新規失業保険申請件数は予想以上の好結果となって8ヵ月ぶりの低水準、4週移動平均でも7ヵ月ぶり低水準。失業保険継続受給者数も8ヵ月ぶり低水準となり、4週移動平均でも7ヵ月ぶり低水準。
労働市場の堅調ぶりが続くのに対して住宅市場は低調。
住宅ローン金利上昇などを背景に、今週発表されたNAHB住宅市場指数は予想以上に悪化して5ヵ月ぶりの低水準で節目50割れ。8月の住宅着工件数も市場予想を大幅に下回って3年2ヵ月ぶりの低水準。この日発表された8月の中古住宅販売件数も予想を下回って7ヵ月ぶりの低水準。24ヵ月連続の前年割れで、15ヵ月連続のマイナス2桁と低迷。
フィラデルフィア連銀製造業景況指数も9月は急低下。-13.5となって市場予想を大幅に下回り、8月の12.0からは-25.5、1年9ヵ月ぶりの急落。
構成指数では新規受注や出荷がマイナス圏へと急反落、価格関連指数は上昇し、インフレ再燃懸念。雇用は7ヵ月連続マイナス圏推移と低調。
ただし、期待指数は前月から大幅上昇となって回復期待は高まる様子も。
また、総合指数の6ヵ月移動平均では-11.7となり、12ヵ月連続マイナス圏推移も8ヵ月ぶりの高水準。
総合指数では4月(-31.3)が2年11ヵ月ぶり低水準、6ヵ月平均では4月(-19.5)が13年9ヵ月ぶり低水準となって底打ち、回復基調はいちおう維持した格好にも。
先週発表されたNY連銀の製造業景況指数でも、上下動の激しい推移のなかでも6ヵ月平均では底打ち、回復基調を維持する流れ。
主要地区連銀の製造業景況感では、ソフトランディングに向けた流れは続いているようです。
21日のNY金は-27.5ドル、1.4%の大幅安で6日ぶりの反落。9月14日(1932.8)以来、1週間ぶりの安値。FOMC後に1950ドル近辺まで急落したところからこの日の時間外をスタートし、アジア時間には1940ドル台へと一段安。ロンドン・NY市場にかけては米10年債利回りが16年ぶり高水準へと上昇した流れにも押されて1940ドル割れ、安値では1930ドル台前半で下げ渋り、1930ドルの節目付近ではサポートされた格好となってNY午後には1940近辺へ。週末にかけてはいったん落ち着きやすい状況にも、1930ドルを維持できないようだと一段安の展開へ、1900ドルの大台割れを試しに行く可能性も高まり、短期下値目安はゆるやかに上昇する52週移動平均線(1890.1)辺りまで。
NYプラチナは-17.7ドル、1.88%の続落で9月14日(911.1)以来、1週間ぶりの安値。FOMC後に930ドル付近へと水準を切り下げたところから一段安となり、アジア時間には920ドル台での保合い推移。ロンドン・NY朝にかけては小幅に一段安となって920ドル近辺へ、それでも920ドル割れでは下げ渋ってNY午後には920ドル台半ばへ。20日移動平均線(937.2)を割り込んでの一段安も下ヒゲを残して調整一服の可能性も示唆。900ドルから950ドルまでの主要レンジ半ばで方向感見極めの様相にも。
ドル円は78銭のドル安円高、0.53%安で3日ぶりの反落。9月14日(147.44)以来、1週間ぶりの安値。FOMC後の急反発の勢いは東京朝の時間帯に148円40銭台まで上昇して失速。147円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標149円台前半を目指した流れはいきなりつまづく格好となって上値トライは失敗。午後から欧州序盤までの148円30銭近辺での小幅揉み合い推移を経て、148円割れへと軟調推移。NY朝には失業保険申請件数の好結果などもあり、反発の動きでは148円ラインがレジスタンスに。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は下振れ、中古住宅販売件数も低調となったこともあり、米長期金利の上げ渋りとともにドル安の流れ急進となって147円30銭台まで一段安。20日移動平均線(147.08)が目先の下値サポート候補、これを維持できず146円50銭の節目も割り込むようだと調整局面拡大へ、144円台後半辺りまでが下値目安に。ドル高円安再燃となって148円40銭超へと切り返す展開となった場合には上値トライ再開、150円台回復を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/21終値とチャート
22日の国内金価格は-89円、0.88%の反落で4日ぶりに1万円の大台割れ、9月15日(9910)以来1週間ぶりの安値。1万円の節目上抜けに伴う短期上値目標10100円程度までを目指す流れは10063円までにとどまり、少し届かずに折返し。FOMC後の流れが続いて米長期金利上昇とNY金の軟調推移継続に対してドル高一服、さらに週末の日銀会合への警戒感も意外と強く、円高圧力も強まって下押し。引き続き7月安値(9499)から9月最高値の23.6%戻し(9930)、21日移動平均線(9937)などが下値サポート候補。円安の流れ再開となって10070円超へ、最高値更新となった場合には9月6日(9991)から14日の9月安値(9895)の261.8%戻し(10146)近辺、10150円辺りまでが短期上値目標に。逆の展開で9月安値更新、9890円割れとなった場合には9800円の大台近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+64円、0.65%の反発。
プラチナ価格は-35円、0.73%の続落。9月半ばからの反発局面腰折れ後の軟調局面継続となり、21日移動平均線(4774)に続いて90日移動平均線(4746)も下抜け。4630円から4820円までの広めのレンジ内で短期的には軟調推移も、短中期的には横ばい傾向。8月安値(4461)から8月高値(4965)の半値戻し(4713)近辺、9日移動平均線(4701)辺りまでが目先のサポート候補にも。
週間ベースでは+60円、1.28%高で3週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格9/22とチャート
2023年9月22日(金)時点の相場
国内金:9,974 円 9/22(金) ▼89(0.88%)
国内プラチナ:4,732 円 9/22(金) ▼35(0.73%)
NY金:1,939.6 ドル 9/21(木) ▼27.5(1.40%)
NYプラチナ:924.6 ドル 9/21(木) ▼17.7(1.88%)
ドル円:147.56 円 9/21(木) ▼0.78(0.53%)
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