更新日:2023年9月25日(月)
金融政策会合ウィークとなった前週、米FRBはFF金利据え置きも年内追加利上げの可能性を示唆し、来年以降のFF金利見通しを引き上げ。日銀は年内マイナス金利解除の可能性に逸る市場の思惑をいなして現状維持。いずれも予想どおりの結果ながら、若干のハト化警戒感をいったん払拭する格好にもなり、ドル円は乱高下状態となって今年高値圏。
ただし米9月PMI速報はコンスタントに減速傾向を示し、引き締め政策終了を催促する状況となって米利上げ打ち止め観測後退にも歯止め。
ドル円としては節目の150円に接近するに連れ、介入警戒感も一段と高まり、依然ピークアウト警戒感も高止まり。
その一方でNY金は金利のピークアウト観測にサポートされ、来年にはスタートが予想される利下げ局面入りを想定しての下げ渋りから横ばい推移。
円安サポート剥落への警戒感と、NY金のサポート増強への期待感との狭間にある国内金価格は、過去最高値付近で高止まり。
9月最終週、週明け時間外のNY金は1940ドル台半ばでの小動き、NYプラチナは930ドル台前半でわずかに軟調推移。ドル円は一時148円50銭手前まで上昇して今年高値をわずかに更新も、ほぼ30銭台から40銭近辺での小康状態。
25日の国内金価格は+65円、0.65%の反発。1万円の大台を回復し、21日の過去最高値(10063)に次ぐ過去2番めの高値。週末の日銀会合後の円安にサポートされ、ゆるやかに上昇する9-21日移動平均線(9973-9950)にもサポートされる形となって強気のパーフェクトオーダーを維持して高止まり。月末の米指標の好結果や週末のPCEでインフレ高止まりが意識されるようだと一段高の展開へ、10070円超へ最高値更新なら9月6日(9991)から14日の9月安値(9895)の261.8%戻し(10146)近辺、10150円辺りまでが短期上値目標。9970円に切り上げた下値サポートを割り込むようならパーフェクトオーダー崩れと同時に調整局面入りへ、7月安値(9499)から最高値までの38.2%戻し(9848)、9850円近辺までが短期下値目安に。
一目均衡表では基準線(9859)を大きく上回る転換線(9979)との攻防から上抜け、三役好転の強気相場。ただし、春以降の上昇チャネル上限ラインを突き抜けての一段高で最高値更新とともに斜行三角保合いを形成。価格水準のピーク切り上げに対して複数のオシレータ系指標のピーク水準切り下げの逆行状態と合わせて反落警戒感が急速に高まる状態にも。
プラチナ価格は+40円、0.85%高で3日ぶりの反発。90日移動平均線(4743)上抜けへと切り返し、21日移動平均線(4777)にも急接近。短期的には9月半ばから下値を切り上げる流れを維持し、短期トレンド好転も目前に。短中期的には8月前半安値から下値を切り上げる流れも継続、ただし8月末高値から上値も切り下げる形となって三角保合い傾向に。目先、4820円超へと抜け出すことができれば保合い上抜けトライへ、4860円程度までが短期上値目標。逆に4730円割れなら保合い下抜けトライへ、4670円程度までが短期下値目安に。
一目均衡表では基準線(4761)と転換線(4711)を上回り、雲の上限(4751)も上抜けて一応三役好転。厳密には転換線が基準線を下回ることから、短期的には下向きの流れも示唆。明確なトレンド好転に向けては転換線と基準線の逆転、5月高値(5197)から8月安値(4461)の半値戻し(4829)回復などが目安に。
※参考:金プラチナ国内価格9/25とチャート
2023年9月25日(月)時点の相場
国内金:10,039 円 9/25(月) ▲65(0.65%)
国内プラチナ:4,772 円 9/25(月) ▲40(0.85%)
NY金:1,945.6 ドル 9/22(金) ▲6.0(0.31%)
NYプラチナ:934.1 ドル 9/22(金) ▲9.5(1.03%)
ドル円:148.36 円 9/22(金) ▲0.80(0.54%)
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