更新日:2023年10月19日(木)
米9月住宅着工件数は135.8万戸。市場予想の139.0万戸を下回ったものの、3年2ヵ月ぶり低水準となった8月(126.9)からは7.0%増。
6ヵ月平均では140.45万戸となり、5ヵ月ぶりの低水準。長期平均143.3万戸も下回っての推移が続き、2022年初旬の170万超でピークアウト後の減少傾向が継続中。
9月の住宅建設許可件数は147.3万戸。市場予想の145.0万戸を上回るも、10ヵ月ぶり高水準となった8月(154.1)からは4.4%減。
6ヵ月平均では146.9万戸となり、8ヵ月ぶりの高水準。長期平均137.0万戸も上回っての推移が続き、今年1月(135.4)にコロナ後の最低をつけて反発した流れが継続中。
低迷状態が続く住宅着工件数の先行指数となる許可件数が底打ち反発、増加傾向に転じた可能性を示す流れを維持していることから、住宅需要の減速も底打ち、回復へと向かい始めた可能性も。
ただし、前日の10月NAHB住宅市場指数は40となって3ヵ月続落、9ヵ月ぶりの低水準。
高水準の住宅ローン金利が住宅建設業の急速な景況感悪化を誘発し、住宅着工件数の減少傾向につながっている可能性も。その場合、建設許可件数は今後、再び減少傾向へと向かうことにも。
18日のNY金は+32.6ドル、1.68%の大幅続伸で8月30日(1973.0)以来、1ヵ月半ぶりの高値。1930ドル台半ばの安値からスタートした時間外序盤から水準を切り上げる展開となってアジア時間に1950ドル台半ばへと急騰。1950ドル近辺での一服状態を経てロンドン・NY朝にかけて1960ドル台へと一段高、高値では一時1970ドル台半ばまで上昇。ガザ地区での病院爆発を受けてリスク回避の流れが強まり、さらなる事態悪化への警戒感も。ただし米10年債利回りが4.9%台へと一段高となるなかでの上昇では上値の重さもあり、やや乱高下気味の展開からNY引け後には1960ドル台前半へと収束。結果的に90-200日移動平均線(1937.9-40.7)から1940ドル台の抵抗水準突破に伴う短期上値目標1970ドル近辺にもいきなり到達。目先は一服感からの反落への警戒感も、1930ドルの下値サポートを割れると1900ドルの大台近辺までが短期下値目安に。中期的には1970ドル近辺は重要な節目を形成、これを完全に上抜けると大台超えから最高値更新も意識されるような展開へとつながる可能性も。
NYプラチナは-11.9ドル、1.31%安で4日ぶりの反落。前日までの堅調な流れを受け継ぐ形でアジア時間には900ドル台半ばから910ドル台へと一段高、ロンドン序盤には910ドル台半ばの高値をつけて一服。中東情勢悪化への警戒感からリスク回避の流れが強まったNY朝にかけてはドル高ユーロ安、米株の軟調局面にも連れる形となって890ドル割れへと急反落。NY引けにかけては890ドル台へと自律反発。900ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標920ドル程度に対してはあと少しのところまで上昇して力尽きた格好となり、目先の上限は910ドル、下限870ドルまでを主要レンジに20日移動平均線(896.4)との攻防再開を含め、方向感再確認の様相へ。910ドル超へと抜け出せば930ドル付近までの一段高へ、870ドル割れなら840ドル程度までの一段安も。
金との価格差は1074.0ドル、急拡大で過去最大を更新。
ドル円は12銭のドル高円安、0.08%の小幅続伸。終値ベースでは今年高値を更新し、昨年10月20日(150.15)以来、1年ぶりの高値。東京朝には一時149円70銭台から40銭台まで急速に売られる場面もあったものの、60銭台へと戻して小康状態、午後から欧州時間にかけても149円60銭台から70銭台までのレンジで保合い推移。中東リスクを背景に安全資産のドル買い・円買い優勢となる流れでドル円は値動き縮小も、NY午後にかけては米10年債利回りが4.9%台へと一段高となった流れに追随、NY終盤には149円90銭台へと上昇。ただし、価格上昇に対してオシレータ系指標低下の逆行状態で反落の可能性を示唆し、今朝の東京市場でも149円90銭割れへと巻き戻し。介入警戒感との睨み合いの様相ながら、パウエルFRB議長会見などを経てドル高方向への流れが強まると150円の大台と今年高値更新トライへ、150円台半ば辺りまでの一段高となる可能性も。逆に149円50銭割れへと反落なら148円付近を目安に一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/18終値とチャート
19日の国内金価格は+135円、1.33%の大幅続伸。2日連続、今年30回めの過去最高値更新。騰落率では今年の平均0.5%の2.66倍、今年9番めの大幅高。10120円台の節目上抜けに伴う短期上値目標、9月高値(10063)から10月安値(9512)の123.6%戻し(10193)近辺、10200円付近に到達してなお上げ止まらず、勢い余って138.2%戻し(10273)に到達。9日移動平均線(9921)は21日線(9881)をゴールデンクロスして強気のパーフェクトオーダーを完成。1ヵ月前と比較しても価格ピーク切り上げに対してRSIなどのオシレータ系指標のピークが切り下がる逆行状態となり、達成感からの急反落の可能性も示唆。目先の下値サポートは10090円、割れると10000円の大台近辺までの一段安も。
プラチナ価格は-58円、1.24%安となって4日ぶりの反落。4640円の節目上抜けに伴う短期上値目標、8月高値(4965)から10月安値(4484)の半値戻し(4725)近辺には少し届かず、4700円の大台が超えられずに失速。巻き戻しの流れでは上抜けたばかりの90日移動平均線(4672)、21日移動平均線(4654)もまとめて下抜け。これらが目先の抵抗線候補となり、再度上抜けて4700円の節目も突破できれば上値トライ再開へ、4750円近辺までが短期上値目標に。4550円の下値サポートを割り込むようなことがあれば8月安値(4461)更新トライへ、4450円近辺までが下値目安に。
金との価格差は5636円へと急拡大、過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格10/19とチャート
2023年10月19日(木)時点の相場
国内金:10,273 円 10/19(木) ▲135(1.33%)
国内プラチナ:4,637 円 10/19(木) ▼58(1.24%)
NY金:1,968.3 ドル 10/18(水) ▲32.6(1.68%)
NYプラチナ:894.3 ドル 10/18(水) ▼11.9(1.31%)
ドル円:149.92 円 10/18(水) ▲0.12(0.08%)
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