更新日:2024年1月16日(火)
アトランタ連銀が発表した12月の賃金上昇トラッカー(個人時給中央値の前年比3ヵ月平均)は+5.2%。9月から4ヵ月連続変わらずで横ばい推移。9月時点で2022年1月(5.1)以来、1年8ヵ月ぶりの低水準となったところで低下基調はストップ。2022年6-8月の+6.7%でピークアウト後は低下傾向が続いていたものの、2023年秋以降は下げ渋り、というより下げ止まり。
雇用統計での12月平均時給の上昇率は前年比+4.10%で11月(4.02)から反発。3ヵ月平均で見ると12月は+4.08%。11月(4.11)を小幅に下回り、6ヵ月連続の低下で2021年7月(3.50)以来、2年5ヵ月ぶりの低水準。
ただし平均時給の長期平均(3.03)との乖離幅は1.04%。長期平均並みに低下するにはもう少し時間を要しそうです。
賃金上昇トラッカーの長期平均(3.76)との乖離幅は1.44%。中央値でも長期平均並みに低下するには、さらに時間を要しそうで、まずは低下基調再開が待たれます。
また、賃上げ率が+0.5%から-0.5%の範囲内にとどまるゼロ賃金の割合は11.6%。11月(11.4)から小幅上昇も、22年1ヵ月ぶり低水準となった23年5月(10.3)で底打ち後、8月(12.1)まで上昇して頭打ち。こちらは過去平均(13.19)との乖離幅は1.59%。上げ渋り状態からの脱却を含め、賃金がほとんど上昇しない人の割合が平年並み、即ち賃金が上昇する人の割合が平年並みに低下するまでには、まだまだ時間を要しそうです。
週明け15日はキング牧師の誕生日でNY市場が休場。時間外のNY金は2050ドルの節目超を維持して2060ドル近辺へと上値トライ、その後は2050ドル台後半での揉み合い推移。NYプラチナは910ドル台半ばから920ドル台半ばまで上昇、920ドル台を維持して連休明け。
ドル円は89銭のドル高円安、0.61%高で3日ぶりの反発。NY終値ベースでの今年高値をわずかに更新して12月11日(146.19)以来、5週間ぶりの高値。東京朝の144円80銭台が安値となり、日経平均の堅調推移に連れる形で145円回復トライ、東京市場終了時には145円20銭台、欧州時間序盤には145円半ばへ。NY朝に145円90銭台に到達して上値トライ一服、休場で閑散状態のNY時間は145円80銭近辺に収束、小康状態に。結果的に上方向への節目145円80銭を突破し切れず、144円80銭へと切り上げた下値サポートまでの小幅レンジでの保ち合い状態に。上限突破できれば今年最高値更新トライへ、146円台後半までが短期上値目標に。144円80銭を割り込むようなら調整へ、143円半ばまでが下値目安に。
16日の国内金価格は+66円、0.63%の続伸で12月5日(10545)以来、6週間ぶりの高値。10400円の節目上抜けに伴う短期上値目標10450円程度に到達後も上げ止まらず、12月最高値(10819)から12月安値(10115)の半値戻し(10467)を達成してさらに一段高。次の節目となる61.8%戻し(10550)近辺まで上昇後に反落となった場合、12月最高値と10月高値(10544)とで三尊天井形成リスクも浮上。上昇軌道の9日移動平均線(10378)から10400円近辺が目先のサポート候補。
プラチナ価格は+21円、0.46%高で7日ぶりの反発。中期三角保合い下限ライン付近、4600円前後に到達してようやく反発。中期三角保合い半ば、8月安値(4461)から8月高値(4965)の半値戻し(4713)から21-90日移動平均線(4717)近辺までが短中期的な戻りの目安にも。4600円の節目を維持できない場合には12月安値4550円程度までの一段安も、中期トレンドを維持する限りは行き過ぎとなってその後の反発確率も急拡大。
※参考:金プラチナ国内価格1/16とチャート
2024年1月16日(火)時点の相場
国内金:10,518 円 1/16(火) ▲66(0.63%)
国内プラチナ:4,626 円 1/16(火) ▲21(0.46%)
NY金:2,051.6 ドル 1/12(金) ▲32.4(1.60%)
NYプラチナ:921.1 ドル 1/12(金) ▲1.5(0.16%)
ドル円:145.78 円 1/12(金) ▲0.89(0.61%)
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