更新日:2024年3月30日(土)
年度末、月末、週末金曜夜間の残業時間帯。為替介入リスクはいったん後退、となって関係者は一安心?となったかもしれません。
FRBの当面の金融政策動向も左右するPCEデフレーター、2月の個人消費支出物価指数は事前予想どおりの結果に。
2月のPCEは前年比+2.45%。1月の2.43%をわずかに上回り、5ヵ月ぶりの反発で2ヵ月ぶり高水準。直近3年間では2番めの低水準。
食品とエネルギーを除くコアPCEは前年比+2.78%。市場予想の+2.8%にほぼ一致、1月からは-0.10%となって13ヵ月続落。2021年3月(2.26)以来、2年11ヵ月ぶりの低水準。
セクタ別では、
モノの価格が前年比-0.2%。3年2ヵ月ぶり低水準となった1月の-0.5%からは上昇。
サービス価格は前年比+3.8%。12-1月の3.9%から低下。2023年1-2月の6.0%からはゆるやかな低下基調。
食品は前年比+1.3%で2年8ヵ月ぶりの低水準。4ヵ月連続2%割れ。エネルギーは前年比-2.3%。1月の-4.9%からは上昇も5ヵ月連続前年割れ。
最近注目が高まる、住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数、SPコアPCEサービス価格(SPコアs)は前年比+3.34%。1月から-0.18%で2ヵ月ぶりの低水準。直近2年11ヵ月では2番めの低水準。
ダラス連銀のトリム平均PCEは前年比+3.13%。前月から-0.08%、10ヵ月続落で2年3ヵ月ぶりの低水準。7ヵ月連続3%台。
クリーブランド連銀のメディアンPCEは前年比+3.61%。前月から-0.05%、40年9ヵ月ぶり高水準となった3月(6.13)から11ヵ月続落で2年3ヵ月ぶりの低水準。
パウエルFRBの議長もこの日、PCEの結果に対して「ほぼ予想通り」と一安心。日米の当局関係者は、ともに一安心。
しかし、インフレ2%に向けての確信を得るまで「慎重姿勢」継続の構えでドル円をサポートする米FRBに対し、国内当局関係者からば介入を示唆しての円安牽制が続く状況。
1ドル=152円の攻防も、もう少し続きそうです。
29日はグッドフライデーでNY、欧州他、世界の主要市場が休場。
ドル円は-3銭、0.02%の小反落。東京市場朝には151円30銭台から50銭近辺まで上昇してこの日の高値。前日高値手前で失速すると151円20銭近辺まで急反落、今度は前日安値圏で切り返す形となって151円30銭台へと戻して保ち合い推移。NY朝には米2月PCEが予想どおりの結果となったことを受けてドル売りの反応。151円30銭台から20銭近辺へと小幅に急落し、東京朝の安値をわずかに下回りながらもほぼ20銭近辺で下げ渋るとNY午後にはゆっくりと151円30銭台を回復。この日の変動値幅は31銭となって今年の平均105銭の3割、今年最小で昨年10月以来、5ヵ月ぶりの小動き。
パウエルFRB議長の利下げに対する慎重姿勢を示す発言もドル円高止まりのサポート材料となり、為替介入への警戒感が引き続き上値抑制材料に。次週、米指標結果をきっかけに151円70銭の節目を超えて上値トライとなれば152円半ば辺りまでが短期上値目安に。
週間ベースでは-7銭、0.05%の小幅安で3週ぶりの反落。月間では+1.37円、.91%高で3ヵ月続伸。
2024年3月30日(土)時点の相場
国内金:11,893 円 3/29(金) ▲229(1.96%)
国内プラチナ:4,794 円 3/29(金) ▲58(1.22%)
NY金:2,238.4 ドル 3/28(木) ▲25.7(1.16%)
NYプラチナ:921.1 ドル 3/28(木) ▲11.4(1.25%)
ドル円:151.35 円 3/28(木) ▼0.03(0.02%)
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