更新日:2024年4月1日(月)
34年ぶりのドル高円安水準となる151円97銭まで上昇した先週のドル円はその後、上値トライ一服。何がなんでも152円ライン死守の構えで介入警戒感増幅作戦を推進する当局の勢いにも押されていったん上値は抑制されたものの、151円台での小幅保ち合いが続く高止まり状態。152円ラインはトリプルトップ局面解消への攻防ラインでもあり、複雑な思いが交錯する重要局面を迎える状況にも。そんななか、リスク資産化したNY金は株価とともに最高値更新が止まらず、先週2200ドルを突破すると週末には2250ドル台へ。連休明けとなった週明け時間外には2270ドル超へと一段高。
3月中盤までのダブルサポートは一服、片肺運用となりつつも国内金価格の堅調推移の勢いも衰えず、むしろ勢いを増す格好に。
1日の国内金価格は先週末、先月末から+89円、0.75%高となって5日続伸。3営業日連続、今年13回めの過去最高値更新。5日続伸は3月初旬以来1ヵ月ぶりで今年3度め。RSIは83.1%の高水準、ただし価格水準の前回ピーク3月21日には91.2%、さらに3月7日には97.7%まで急騰。価格水準急騰局面に対してRSIはピーク水準切り下げ、やや極端な逆行状態となって急反落警戒感も高まる状況に。調整目安としては3月25日(11536)から最高値(11982)までの23.6%戻し(11877)、38.2%戻し(11812)など。今年の平均騰落値幅51円分上昇なら12033円、下落なら11931円。
一目均衡表では転換線(11655)を大幅に上回り、三役好転を継続中。昨年秋以降の中期上昇チャネル上限では1週間前、いったんは上値を押さえられたものの、今週にかけて突き抜け。3月以降は小幅急騰チャネル形成し、ぞの勢いを持続したまま4月入り。ただし、水準的には12月高値(10819)から12月安値(10115)の261.8%戻し(11958)を達成し、短中期的には想定可能な最大レベルの急騰をこなしたような格好にも。
この行き過ぎた流れの是正へ、調整局面へのきっかけも、為替介入となるかもしれません。
プラチナ価格は+31円、0.65%の続伸で3月18日(4843)以来、2週間ぶりの高値。週末に4780円の節目上抜けで保ち合い上放れとなり、上値トライへの流れを持続。短期上値目標、11月高値(4923)付近を目指す流れが進行し始めた可能性。NYプラチナが連休前の920ドル付近から週明け時間外には920ドル台半ばへと小幅上昇、一段高トライに向けた重要水準との攻防状態にあり、これを突破できれば国内プラチナ価格押し上げへ。そうなって3月高値(4843)をしっかり上抜けることができれば目標到達確率もアップへ。
金との価格差は3日連続で過去最大を更新、7157円へと急拡大。
一目均衡表では基準線(4724)にサポートされていた状態から今朝時点で転換線(4781)を上抜けて三役好転。基準線と転換線との間での揉み合い状態からの上抜けと同時に、中期三角保合い上限ラインも再度上抜け。3月半ばにも上抜けながらも押し戻され、中期トレンド好転に向けては2度目のトライ。まずは中期三角保合い中間ラインとなった4700円近辺の水準でしっかりサポートされる状態を維持し、下値切り上げの構図となるかどうかが重要なポイントに。
※参考:金プラチナ国内価格4/1とチャート
2024年4月1日(月)時点の相場
国内金:11,982 円 4/1(月) ▲89(0.75%)
国内プラチナ:4,825 円 4/1(月) ▲31(0.65%)
NY金:2,238.4 ドル 3/28(木) ▲25.7(1.16%)
NYプラチナ:921.1 ドル 3/28(木) ▲11.4(1.25%)
ドル円:151.35 円 3/28(木) ▼0.03(0.02%)
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