更新日:2024年5月13日(月)
米国の4月指標ではISM製造業の価格指数が60.9と1年10ヵ月ぶり高水準へと急上昇。ISM非製造業の価格指数も59.2となり、1年ぶり高水準へと急騰。先週末にはミシガン大の1年先インフレ期待が5月速報で3.5%と半年ぶり高水準へと続伸。
そして今週、水曜日には4月CPI。昨年12月から今年3月まで、4ヵ月連続で市場予想を上回って消費者物価は下げ渋り。インフレ高止まりへの警戒感も高止まり、利下げ開始予想はCPIが上振れる度に後ズレしてきた経緯もあり、今週もインフレ動向への警戒感が一段と高まる週に。
インフレ高止まりに伴うドル高基調にもかかわらず、3月以降は一方的に買われて最高値更新が続いた金価格。足下では調整局面もはさみながら、再び重要イベントを控えた週に国内金価格は最高値更新再トライの兆しにも。
13日の国内金価格は+111円、0.86%高で3日続伸。最高値となった4月22日(12996)以来、3週間ぶりの高値。週明け時間外のNY金が先週末水準2360ドル台での小動きに対し、ドル円は155円70銭近辺からスタートして先週末高値をわずかに上回る155円90銭台へ。円安サポートに押し上げられた国内金価格は、先週後半からの上昇局面でもう一段の行き過ぎ目安となっていた4月最高値(12996)から5月安値(12630)の76.4%戻し(12910)近辺も突き抜けて最高値更新再トライの様相に。勢いには欠ける状態ながら、米インフレ動向を踏まえてドル円が一段高へと向かえば161.8%戻し(13222)近辺を目指す流れとなる可能性も。
日足・一目均衡表では転換線(12805)を下回っての調整局面を終え、再びこれを大きく上抜けて三役好転。4月以降は概ね12650円近辺から13000円付近までのレンジで高値保ち合いを形成。このレンジが今後も主要レンジとなる可能性とともに、これを上方向へと抜け出した場合には、中期上値目標としてはこの値幅分、350円程度上昇した場合の水準、13350円程度までが意識される可能性も。
国内プラチナ価格は+69円、1.3%の続伸で2013年2月13日(5395)以来、11年3ヵ月ぶりの高値。NYプラチナは先週末水準1005ドル近辺からやや売られて週明けスタートも1000ドルの大台を維持して下げ渋り。円安サポートを受ける国内プラチナ価格も中期トレンド好転の勢いを維持する展開となり、次の節目となる5400円の大台にも急接近。大台超えなら2013年高値5445円も視野に。
日足、週足、月足でも三役好転の強気相場が続くプラチナ価格は2020年以降、斜行三角保合いを形成し、その上限ライン近辺に到達した状態。短中期的にはいったん頭打ちとなる可能性が高まるとともに、ゆっくりと上値を切り上げ続ける展開も想定可能。ただし斜行三角保合い先端部分では、ピークアウト警戒感も高まる状態にも。その一方で、2020年安値2422円から2021年高値4798円までの上昇値幅2376円を、2021安値3536円を起点に加算すると5912円、中長期的な上値目標として、5900円辺りまでを目指す流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格5/13とチャート
2024年5月13日(月)時点の相場
国内金:12,980 円 5/13(月) ▲111(0.86%)
国内プラチナ:5,395 円 5/13(月) ▲69(1.30%)
NY金:2,375.0 ドル 5/10(金) ▲34.7(1.48%)
NYプラチナ:1,007.2 ドル 5/10(金) ▲16.4(1.66%)
ドル円:155.79 円 5/10(金) ▲0.33(0.21%)
Copyright(C) Let's GOLD