更新日:2024年5月31日(金)
欧州委員会が発表した5月のユーロ圏景況感指数は96.0。4月からは+0.4で2ヵ月ぶりの高水準。6ヵ月移動平均でも96.0となり、9ヵ月ぶり高水準ながら、かなりゆるやかな上昇基調。
製造業は-9.9(長期平均-4.98)、前月から+0.5も3年9ヵ月で2番めの低水準と低調。サービス業は6.5(長期平均9.37)で2ヵ月ぶりの高水準も横ばい傾向。雇用期待は101.3、3年1ヵ月ぶりの低水準。
<主要4カ国>
スペイン:101.1=2年2ヵ月ぶり高水準となった前月から-3.2の急低下、6ヵ月連続節目100超。
イタリア:100.4=+0.8で2ヵ月ぶりの節目100超。
フランス:97.3=+1.5で2ヵ月ぶり高水準。2ヵ月連続100割れ。
ドイツ:92.4=+0.8で3ヵ月続伸、11ヵ月ぶり高水準。23ヵ月連続100割れ。
<節目100超>(上記以外)
ギリシャ:111.0=+2.4で3ヵ月続伸、9ヵ月ぶり高水準。19ヵ月連続100超。
クロアチア:107.8=+0.2の小反発で2ヵ月ぶり高水準。3年1ヵ月連続100超。
キプロス:103.8=+0.8で続伸、4ヵ月ぶり高水準。21ヵ月連続100超。
ポルトガル:101.1=-0.1で7ヵ月ぶり反落、2ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続100超。
リトアニア:100.0=+1.8で3ヵ月続伸、1年11ヵ月ぶりの100回復。
<ワースト3>
エストニア:81.6=+0.2で2ヵ月ぶり高水準。22ヵ月連続90割れ、26ヵ月連続100割れ。
フィンランド:84.2=+1.6で2ヵ月ぶり高水準。21ヵ月連続90割れ、24ヵ月連続100割れ。
オーストリア:91.3=+0.4の続伸で1年3ヵ月ぶり高水準。23ヵ月連続100割れ。
格差は29.4、前月の27.2を上回って8ヵ月ぶりの水準へと拡大。2020年7月以降では2番めの高水準。中・下位グループは回復基調継続もスローペース、上位ではギリシャの独走で格差拡大。地域的には「南高北低」。
回復基調続くドイツは主要4カ国、ビッグ4では14ヵ月連続の最下位、ユーロ圏全体でもワースト4に位置する低迷でユーロ圏としての回復基調も依然スローペース。
30日のNY金は+25.3ドル、1.08%の反発で5月22日(2392.9)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間の2340ドル台前半が安値となり、ロンドン・NY市場にかけては米10年債利回り低下とドル安基調に連れて堅調推移。米1-3月期GDPが下方改定されたこともあり、高値では2370ドル台まで上昇。NY引けにかけても2360ドル台を維持し、ゆるやかに上昇する20日移動平均線(2360.3)上抜けと同時に2360ドルの節目も突破。短期的には2380ドル程度までを目安にもう少しの上昇余地も。下方向には当面の下値サポートを2340ドルへ切り上げ、これを維持できない場合には2310ドル近辺までの下値切り下げへ。
NYプラチナは-9.9ドル、0.94%の続落で5月23日(1030.4)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間につけた高値は1050ドルにわずかに届かず、1030ドル付近まで下落して反発後にはロンドン・NY市場でも1040ドル台後半では上値が重く、NY午後には1030ドル台へと反落。NY引け後には一時1030ドル割れを試しながらも1030ドル台をなんとか維持する状態。右肩上がりの20日移動平均線(1027.3)にも下値を支えられ、1030ドルの節目割れは回避した格好。目先、これを維持できなくなれば1000ドルの大台ライン近辺までの下値切り下げも。上方向には1070ドルが引き続き当面の上限、突破できれば今年高値圏再トライ、1100ドル近辺を目指す展開へ。
ドル円は-87銭、0.55%安で3日ぶりの反落。5月22日(156.80)以来、1週間ぶりの安値。前日高値で157円70銭台まで上昇していったんピークアウト。156円50銭の節目上抜けに伴う短期上値目標158円近辺にほぼほぼ到達したことで調整局面となった格好。東京午前には157円60銭台から30銭台へと軟調推移、午後には米10年債利回り低下に連れて加速、157円を割れると東京市場終了後に156円50銭台まで一段安。自律反発は157円10銭近辺までにとどまり、NY市場では米GDP下方改定などを受けて一時156円30銭台まで下落。NY終盤には156円80銭台を回復。NY連銀ウイリアムズ総裁の「金融政策は景気抑制的」などハト派発言も下押し圧力に。目先、PCEの予想外の上振れなどをきっかけに157円70銭超へと切り返すことがあれば、158円台半ば辺りまでをメドに上値再トライにも。20日移動平均線(155.93)が浅めの下値サポート候補、これを割れると154円80銭の節目が意識される展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/30終値とチャート
31日の国内金価格は-5円、0.04%の小幅続落。9日移動平均線に上値を押さえられて13000円の大台割れ後、上昇軌道の21日移動平均線(12958)も下抜け。次のサポート候補、12880円の節目を維持できない場合には一段安へ、5月安値(12630)から最高値(13368)の76.4%戻し(12804)近辺までが短期下値目安。反発方向へは13090円の節目突破なら13200円程度までの一段高トライへ。
週間ベースでは+56円、0.43%の反発。月間では+93円、0.72%高で5ヵ月続伸。5ヵ月続伸は2020年8月以来、3年9ヵ月ぶり。
国内プラチナ価格は-86円、1.50%の続落で5月24日(5588)以来、1週間ぶりの安値。比較的重要な節目となる5580円を割り込むようだと短期的には5500円の大台割れを試しに行く展開へ。ダブルトップのネックライン割れと見れば短中期的には5300円台半ば辺りまでを目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは+41円、0.73%の反発。月間では+456円、8.82%で3ヵ月続伸。上昇率では1年1ヵ月ぶり、上げ幅では1年7ヵ月ぶりの大幅高。
※参考:金プラチナ国内価格5/31とチャート
2024年5月31日(金)時点の相場
国内金:12,950 円 5/31(金) ▼5(0.04%)
国内プラチナ:5,629 円 5/31(金) ▼86(1.50%)
NY金:2,366.5 ドル 5/30(木) ▲25.3(1.08%)
NYプラチナ:1,038.0 ドル 5/30(木) ▼9.9(0.94%)
ドル円:156.81 円 5/30(木) ▼0.87(0.55%)
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